Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


冬枯れ


冬枯れの町は寂しい
街路樹もその葉を落として
芽生える時を待っている
その日はまだ遠く
冷たい風が心に響く


幾度季節を送ったことだろう
明るい春
まぶしい夏
枯葉の秋
寒風の冬


その度に微笑んでいた二人
ずっと続くと思っていた
繰り返す季節の中で
二人を切り離すものはなく
それだけが幸せだった

でもここにあなたはいない
何故だろう 涙も出ない
思い切り泣いた後で街に出ても
心の中は空洞で
あなたの入る隙間もない


外を眺めると
散り忘れた枯葉が一枚
それも寒さに散っていくことだろう
必死でその時を待っているようで
悲しい自分に重ね合わせる


もう少しあなたといたら
もっと違ったかもしれない
でもすり切れた糸を継ぎ足しても
愛は戻ってこない
それを知っているのは二人だけ


短くなった冬の黄昏に
あなたは何を想うことだろう
もうそれは計り知れなけど
あの日を思い出しているのか
心の中で消えてしまったのか


包んでくれたあなたの胸も
繋いでくれたあなたの手も
もう帰れない時だけど
まだ感触は残っている
まだ愛は残っている


さあ帰ろう
何もない心の中だけど
暗い部屋を明るくして
持ち帰った木の葉を拾って
思い出の小箱にしまおう

アバター
2017/12/17 15:50
レビさん
そうですね。そういうこともあるかも。
でも別れたことのわだかまりはどうなるのかな?
アバター
2017/12/16 09:11
熱が冷めると一時空洞になって、またきっかけがあれば再燃したりw



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.