Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


季節


「飛梅って知ってる?」
「何それ、知らな~い」
嘘をついていたの
あなたに甘えたくて
通用しただろうか


梅に桜
花が季節を追いかけていく
でもあなたの後はついて行けなかった
行き先が分からなかったから
怖かった それが


おでこを合わせて瞳をみつめて
抱きしめてくれたのに
その暖かな胸には
もう戻らないの
帰って来られないの


梅園の近くの甘味屋さんで
粟餅を食べた
「おいしいね」
「おいしいね」
本音だったのに


私はあなたを愛している
あなへの本音だったのに
あなたが分からなくなってきた
愛していたのに
愛してくれていたのに


桜が舞う頃には
あなたは思い出となるだろう
字っと手のひらを見ても
握ってくれる人は誰もいない
思い出は遠くなるばかり


大声で叫びたい
もう一度会いたいと
会えるならば何でも捨てる
でも会えない
桜吹雪が行く手を運んでも




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