Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


投げ捨てて


交換したリングをまた交換した
そう これが愛の終わり
こんな日が来るなんて知らなかった
きっとあなたもそう思っているはず
別れの言葉はたった一つ


出会った頃の二人には
輝きしかなかった
愛し愛されることが嬉しくて
壊れるなんて知らなくて
あなたが笑顔ならそれでよかった


海にも行った
山にも行った
あなたが行くところなら
何も言わずについて行った
それが二人の胸の内と思ったから


買ってくれた銀のリング
「もう一緒だよ」
そう言って
そう言ってくれたのに
どこに行こうと言うの


もう桜も終わり
葉桜が最後の花びらを飛ばす
こんな風に私の心も飛ぶのか
そんなことは考えたくない
でもそのほうがいい


返されたリングを
思い切り海に投げた
あなたの行方は分からない
だからリングも同じ
行く手が見えないのであれば見えないままでいい


やがて木々が芽吹いてきて
鮮やかな新緑を迎えるだろう
その時私はどうするだろう
まだあなたを想っているのか
喫茶店の片隅で


分からない
先の事なんて分からない
緑に包まれていい空気を吸おう
そしてあなたに背を向けよう
遅すぎた青い春を今 辿ろう







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