Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


嵐の夜


雨音で目が覚めた
外は土砂降りの雨
こんな夜にはソファに座って
熱いコーヒーが似合う
あの時は隣にあなたがいた


風が雨をガラスにたたきつける
そっと外をのぞき込めば
暗闇が回るばかり
あなたもどこかで見ているのか
嵐の夜が好きだった


時刻を告げる音さえ聞こえず
それでも時間は流れていく
コーヒーが冷めていく
いつまで続く嵐だろう
あなたの心は揺れていないか


さすがにこんな夜に
あなたは迎えに来ないだろう
黙ったままの夜のドライブ
滑るように走る暗闇の道
どこへ行くのかもわからない


今頃あなたと隣には
誰が座っているのだろう
いつも私が座っていた指定席
もう座ることのないシート
悲しみは尽きず


冷めたコーヒーを入れ替えて
ソファに体をしずめる
あなたは夜が好きだった
呼び出されるのはいつも夜だった
何も隠せやしないのに


あなたと別れた後も
夜は際限もなくあらわれる
眠れぬ夜を過ごしてきた
もう呼び出しなどかからないのに
それを待っていたのだ


もう慣れたはずだった
あなたと別れて半年
でも夜が来ると思い出す
何も言わなかったあの夜を
もう戻らないあの夜を




アバター
2019/06/18 08:04
セカンドさん
いつもありがとうございます。
セカンドさんの詩は、短いけれど芯がありますね。
見習いたいです。
アバター
2019/06/18 02:52
心の中に降り続く雨
いったい何処で雨宿りをすればいいのだろうか

冷めてしまったコーヒーに独り言
それを尋ねても返事が来るわけは無い

さようならの言葉すら
この雨の中に消されてしまっている

今日もまたソファに独り座る
夜が明けるまで







月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.