Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


ラストサマー


生ぬるい夏の風
涼しさなど運んでこない
でもやがてやって来る季節を
人々は思うだろう
その心地よい風を


太陽はまだその力を発揮し
ギラギラと強く
ありとあらゆるものを逃がさない
人々は逃げきれない
一直線にくる光を


あなたと逃げたホテルのラウンジ
あなたと出会った3回目の記念日
お祝いをするはずだったのに
今日は二人 押し黙ったままで
ホテルを後に都会へ帰る


長すぎた二人
何度か言いかけたけれど
あなたの心が良く読めなくなってきて
信じていたはずなのに
愛が落ちるのを必死で守った


そう
落ちてしまう愛になった
あんなに強く想っていたのに
段々とひびが入っていって
かけらになって落ちそうで
それはあなたも同じだったに違いない


季節の変わるのが先か
愛の終わるのが先か
きっと同じなんだろう
太陽が光を放つ上を
愛がゆっくり沈んでいくのだろう


終わるなんて思わなかった
ずっといられると思っていた
でも違った
愛していた
でも愛されていたのか


もうあなたからの誘いはない
そのことに気づいて悲しくなる
いつまでもあると思っていた
なくなるなんて気が付かなかった
明日はもうないのだ


さようならでピリオドを打つ
もう消せない4文字
幸せになってね
私もなるわ
ラストサマーが雲で流れる












アバター
2019/08/20 08:17
セカンドさん
夏が終わる海岸のカフェテラス
やがて人もいなくなるだろう

あなたから教えられたもの
引き際の美しさ

あなたの影は去っていった
たたずむ影は時を知らない
アバター
2019/08/20 00:17
秋風が歌を歌う
陰り逝く夏の日差しを慰めるように

さよならが木霊する
8月の終わり

二人して声もなく山道を下る
もうすぐ長く伸びた影が分かれ道に差し掛かる・・・



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