Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


雨音


真夜中の雨音
目が覚めて眠れなくなった
ベッドを抜け出して
熱いコーヒーを入れる


ぼんやりと座って
コーヒーを飲む
あの日もこんな雨だった
そんなことを思い出しながら


向かい合わせで座るカフェ
静かに時が流れる
もう話すことはないというように
あなたは立って行った


コーヒーが冷めていく
でも私の心は冷めない
一人座っていても
心はあなたを追いかける


優しい音楽が流れる
でも耳に入らなかった
あなたの去っていく靴音だけが
耳に残っていた


恐れていた別れ
実感していたのかもしれない
予言は当たったのかもしれない
重い蓋をしていたのかもしれない


「なぜ?」と心に問いかけても
答えられない理由
流れていく雨が
涙を抑えてくれていた


一人でさす傘は
片側が広すぎて
あなたがもういないことを
嫌でも思い出させる

真夜中のコーヒー
思い出はそっと畳んで
香りと共に飛んで行け
心残りはあるけど


もう引き返せない
もう戻れないあの日々
ぼんやりと見つめる影
そんなことを思い出しながら




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