Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


季節の移ろい


昼下がりのカフェで
道行く人を眺めて
そよ吹く風が
本のページをはらはらとめくる
読むことも忘れて


部屋に忘れられた本
あなたの香りがする
それはもう消えたけれど
私には分かる
抱き会ったあの日のままに


並木の葉はまだ
散る季節は来ないけれど
もうすぐ来るだろう
人の足をカサカサならす時が
そうして私の心さえも


あと少しあなたに抱かれたかった
寒い季節にさよならするまで
そんなことすら夢になって行った
まだ思い出になるには早すぎて
手にはぬくもりが宿っている


人にはうやまられていた二人を
引き裂いたのは眩しい太陽
目を伏せている間に
あなたが見えなくなっていた
あなたもきっとそうだったのだろう


側にいて欲しかった
笑顔を交わし合いたかった
右手の薬指にはあなたがくれた指輪が光る
捨てきれない自分が今でも
あなたを呼んでいるのか


ガラス越しにあなたと手を触れ合っても
何も伝わって来ないのに
ガラスの向こうに去っていくあなたを
見送るしかなかった
ガラスが行く手を阻んで


たとえもう一度あなたに会っても
あんなときめきはもう
帰ってこないかもしれない
こんな短い時間でも二人が
別れていた事がきっと邪魔をするだろう


見るでもない時間を見て
時は過ぎることを思い知って
その中に隠れていたものを見つけて
私は一つ進んだのだろうか
進まなくてもよかったのに


季節が深まって行ったら
あなたのことも忘れるのだろうか
その残り香も横顔も
風に流されていくのだろうか
今はまだ分からないけれど


踏みしめられた木の葉が
粉々に崩れるように
私の愛も崩れていくのだろう
そして形を失った時に
本も捨てられるのかもしれない














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