Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


追憶~2~


松合わせの場所にあなたは来なかった
それもそのはず
もう来はしないだろう
別れの時間に
一人だけ来てみた


風が日に日に冷たくなる
コートの裾を翻して
まるで「おいでおいで」を繰り返すように
願った私だけど
もうかなうことはない


時間が過ぎて行くのに
時計は止まったままで
あの日の二人を追いかけている
でも逆回りなどしない
ただただ移ろって行くだけ


あと少ししたらクリスマス
いつも疲れて帰ってきたあなただった
ケーキを作ったり売ったり
そんな時間は楽しかった
そっと眠らせてあげた私なのに


甘いお菓子とももうお別れ
ケーキ屋さんに立ち寄るとあなたを思い出すから
遠くなったあなたとの生活
何故 どこがいけなかったのか
今ではもう分かりはしない


クリスマスが来るたびに
思い出すんだろうか
別の人と出会いがあっても
考えてしまうんだろうか
そんな記憶はなくなってしまえばいい


今頃何をしてるの
今年もクリスマスは大忙しね
支え合っていたのに
どうにもならなかったんだわ
だから今日の日も風に飛ばす




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