Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


芝居


珍しく雪が積もった
息が白く見える中で
小さな雪だるまを作った
あなたにあげるはずのマフラーは
ちょっと大きすぎる


あげるつもりだったのに
冬が来る前に行ってしまった
襟元を包んであげたかった
でももういらない
何のために作ったんだろう


ホワイトクリスマスには少し早くて
でも街は行きかう人が多くて
リボンで飾った荷物が見える
仲間に入りたかった
声をかける人もいないのに


夏の日焼けはもう消えてしまった
それとともに消えて行ったあなた
何度別れを打ち明けられても
しがみついていたかったのに
もうそれもお終いの幕が閉じた


一人芝居はできない
誰かがいなとセリフが出ない
あなたがいたらこその芝居だったのに
ううん お芝居なんかじゃなかった
本当に愛していた


きっとあなたも私を
愛している時があったはず
それは分かっている
どこかが間違っただけ
スポットライトが消えて行く


暮れて行く時が早い
まるで家に帰りなさいと言うように
きらめく街の灯は悲しい
暗闇に逃げ込みたいけど
深い淵が待っているよう


あなたを忘れたくない
一緒に踊っていたい
でももう出来ない
そこから巣立って行った時が
幕が上がる瞬間




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