Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


芝居


白い息を吐きながら
走ってくるあなた
「おはよう」
「おはよう、ごめん、遅れた?」
そんなことはなかったのに


いつも早くから来て
あなたとの待ち合わせ場所
いつもいつも考えていた
これからの二人のこと
どんな幕が上がるんだろう


まるでスポットライトを浴びるように
浮きあがったシルエット
そこにはあなたがいて私がいて
寄り添う影が一つになって
舞台を歩いていた


いくつものダメ出しを受けて
高揚していく練習は
段々と深みにはまって行って
現実と身がまうよう
いつかそれが絡み合って行った


幕が下りる頃
二人のお芝居も終わりを告げた
ただのお芝居だったのか
そんな事は信じられなかった
あんなに愛していた二人なのに


明るいホールに残った紙きれ
幕は上がったまま
千秋楽を終えた舞台は
もう帰ることのない生きざまを
刻み込んでいた


次の舞台に向かう二人
もうそこにはなにもない
ただのお芝居が待っているだけ
辛くても悲しくても
演ずることに身をゆだねる

アバター
2016/01/15 09:19
レビさん
コメ、ありがとうございます。

いい夢、悪い夢、人生様々ですね。
アバター
2016/01/14 16:04
今度は・・ガラスの仮面かしら^^
そう、人生は夢芝居なのです♪



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