Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


我儘


泣きはらだれもした目を
誰にも見せたくなかった
だから昨日は泣きたくなかった
また1週間が始まる
二人で見ることもない鏡の前で


ネクタイが曲がっているとか
寝ぐせの髪が立っているとか
遅刻しそうな時間が迫っているとか
そんな日が続いたのに
もう誰もいないような部屋


何でも知っていると思っていたのに
これだけは分からなかった
心が少しずつ離れて行った
そんな事はどうでもいいけど
嘘で固めたくはなかった


アパートを変えて
二人住んだ部屋に別れを告げて
新しい空間にまだ慣れなくて
でもそのうち慣れて行くのだろう
一人きりのその空間に


すべてを捨て去ってきたつもりでも
捨てきれないものが多すぎた
形はもうなくても
心の中がうずもれている
思い出も面影もそのぬくもりも


なくなってしまった恋ならば
もう追いつくことはできない
愛していたのは本当だった
でも重荷になっていたのだろうか
そんなつもりじゃなかったのに


真冬の都会に雪が降る
そっとそっと歩いて行く
それはあなたの背中への
歩き方に似ていた
そっとそっとそっと


もう見ることはないだろう
夢の中にも出てこないだろう
一緒に撮った写真も
引き裂いてしまうだろう
そんな日がいつかはやって来る


抱きしめて
私のことを強く
そして別れの言葉を言って
それだけが心残り
もう触れられないあなたへの我儘

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2016/01/21 21:42
思えばいつも我儘ばかり言って、
だめな大人になっちゃったw
ごめんなさい~(^^)



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