Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


初夏の風


昨夜いつものカフェで
お互いにセリフはわかっていた
これまで過ごした2年間を
一度も振り向くことなく
さよならの4文字だけ


何をさまよってきたの
何を探ってきたの
あなたとなら見つけられる
そんな自信があったみたいで
でもそれに過信していた


カフェの窓から見える小道
そんなところでさえ光が灯る
眠れない街に置いていかれないように
でもやがてその灯りも消えて
深い眠りに入っていく


外に出れば初夏の心地よい風
そんなあなたを初めてみた
下を向いたままで
何かにおびえるように
一体あなたを責めるのは何


空白を占める時間のせい
それが私たちの今の姿
無理をして愛し合ったとしても
そこには何も埋もれない
それを見るのが怖かっただけ


これ 返すわ
銀路の小さなリングを外す
これもね
胸に揺れる銀色のネックレス
あなたの手のひらでチャリンと思がする


一体どこに帰るの
行き先が分からない
最後に強く抱きしめて
それでもうさよならするから
あなたを消していくから









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