Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


別れの予感


窓をたたく小さな声
「もうすぐ冬だよ」と伝えに来る
そう もうすぐ冬
あなたと出会いあなたと別れた
そんな季節が来る


もう少し一緒にいたかった
せめて雪解けが始まるころまで
でも言葉にはしなかった
あなたの自身の胸の内
何も語りたくはなかったのだろう


小さなケーキを買ってクリスマスのお祝い
もうすぐあなたは行ってしまう
そんな予感が頭をよぎっても
信じたくなかった
信じられなかった


どうして行くの
私じゃあだめなの
きっとそうね
何もかもあなたに頼り切って
疲れたのね きっと


そして冬は足早に過ぎていく
私とあなたを追い立てるように
もう緑のものも何もなく
枯れ枝が街を包んで
花咲く時期をじっと待つ


大人になるわ
あなたとの約束
本当はあなたに見てもらいたかったけど
それもだめね
あなたは行ってしまうのだわ


冷たい風が吹く都会で
また一つ恋がなくなった
他人には見えないけど
ため息だけを残していく
そして雪解けの雨粒になる













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