Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


星のネっクレス


一人で過ごす夜は寂しい
ずっと前はそうだったけど
あなたが足早にやって来て
素直な自分に驚いて
そして今日 また一人


風の様に駆け抜けていった
あなたは何だったのだろう
いつも笑顔で支えてくれたあなたのことを
なにも知らないでいたけれど
知らないでよかったのかも


心の中でも消えないあなた
桜を見送り 日照りにさらされ
枯葉に足音を立て コートの季節を迎え
輪を書くように時が過ぎても
私の事など何も聞かないあなた


あなたは何を考えていたの
私に何も聞かないままで
あなたのことも話さないままで
それくらいの重荷は持ちたかった
あなたにとって私は何


初めてのドライブ
行き先など何もない
あなたも私も押し黙ったままで
ゆるりと道を走っていく
太陽が沈んでいくのにはもうわずか


太陽が海に沈み
あたりが真っ赤に染まる
そして暗闇があたりを飲み込むのが
悔しいほどに早くなる
黙っていないで何か言って


でも 怖かった
あなたの言うことが怖かった
「ネックレスは持っていてくれないか」
そうね 
やっぱりそうだったのね


送ってくれたマンションに
あなたはもう来ることもない
心冷たくなるこれからの季節に
あなたはどこに行こうと言うの
もう知る由もないけど


再び滑らかに車が出ていく
ライトが見えなくなるまで見送った
ネックレスは星に託そう
やがて神話の名がつくから
そして吸い込まれて行くから









 




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