Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


別れのドライブ


季節外れの暑い日が続く
雨の日のカラフルのではなく
黒い傘があたりを埋める
その中には入り込めない光が
悔しそうに路面を燃やす


雨の季節を待たずにして
光輝くアスファルト
熱気が立ち昇るように
地面さえも暑く
そう あなたと別れたあの日の様に


あの日も暑かった
でも季節は今とは違う
太陽の照り付ける真夏の空
逃げ込む様にカフェテラス
もうあの頃の二人じゃない


「夏、真っ盛りだね」
「でも終わったわ」
ピリオドをつけるには不似合いな海岸
なぜここを選んだのだろう
あなたの考えがわからない


「持ってきたわよね」
「君も」
終わった二人の互いの部屋の鍵
こんな日は来てほしくなかった
あんなに楽しかったのに


私の言葉は冷たい
表情もなく優しさもなく
だってあなたを突き放してあげる
それが最後のはなむけ
悪いのはどっちだろう


私の指定席のあなたの車
もう乗ることもない
滑るように走り出して
街に帰る
何も話さないまま


さようならは風に飛ばそう
そう思ってきたのに
やっぱり駄目だった
あなたの横顔を刻もう


アバター
2019/05/28 09:27
セカンドさん
いつもありがとうございます。
素敵なフレーズですね。 柔らかな詩が書けるなんて、うらやましいです。
語彙を集めるようにしたいのですが…。

アバター
2019/05/25 01:11
季節外れの暑さは
過去の二人の想いの熱さを表しているのだろうか

誰も居なくなった助手席には
陽の光だけが寂しげに寄り添う

潮の香りの中
私だけを残して



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