Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


追憶


ガラス瓶の中の白い貝殻
これはあなたと遊んだ海の日
海岸線で拾った思い出のかけら
今は何を物語るのだろうか
輝きはもう失ったけれど


「波の音がするんだよ」
大きな買いを耳に当てて
ほほ笑みながらあなたは言った
私もそれをそっと耳に寄せ

ガラス瓶の中の貝殻に
二人祈っていたのに
これからもこの先ずっと二人でいられますように
心を込めて祈っていたのに
今 一人でここにいるのはなぜ


いくらむなしい祈りをささげても
それは宙に舞う名残のさざめき
私の心の中を知らず
はらはらと落ちていくだけ
ただ それだけんことが今はつらい


あなたが去ったこの場所に
私はなぜいまでも立っているんだろう
流した涙ももう乾いて
もう追っていくことにも疲れ果てて
潮の満ち引きがないことも分かっていて


いつか季節が変わって 風も変わって
海へと向かった人ももまばらで
今はまだ捨てられない思いを抱えながら
どうしたらいいのかと迷う
なすすべもない心の隙間


さようならをしなくちゃいけない
さようならをしなくちゃいけない
でもまだ祈り続けている
波の音を大きな貝殻に聞きながら
あなたの微笑みを聞きながら

アバター
2019/07/01 10:46
セカンドさん

聞きなれた短い言葉に心打たれる
そんな詩を書くセカンドさん、素敵だと思います。
もっと言葉遊び、言葉探しをしないとと思います。
アバター
2019/06/27 02:17
小さなガラス瓶の中で
想い出がこだまする

低く雲が垂れこんでいる海
今日の風はやけに冷たい

砂浜に独りたたずみ
あなたの名前をつぶやくと

沈む夕日の中
打ち寄せる波が

寂しく
哭いた






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