Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


晩餐


どうしたのだろう
涙が止まらない
夕べの最後の晩餐
あなたの好きなイタリアン
おいしかったのに


ぎこちない会話に
心は冷え切っていた
もう夏だというのに
雪降る街にいるようで
だれも暖められない


もう随分とたった
あなたに出会った時から
あそこに何があったのだろう
手と手がぶつかって
何をつかんだのだろう


互いの絡ませた指を
痛いほどに絡ませた指を
誰がほどいたのだろう
あなたか 私か
時の流れか


あなたの愛が届かなくなって
私の手は冷え切っていった
もう少し あともう少し
この手が届いていたなら
二人ここにいられたのに


飛び去った二人の明日は
もうここには帰ってこない
あなたの夢も
私の夢も
過ぎ去った嵐の中のよう


もしかして会えるかもしれない
そんな小さな希望を持って
デザートを口に運んで
目を揚げればあなたの目がある
もうおしまいのそのまなざしが








アバター
2019/07/19 13:22
セカンドさん
私たちのテーブルだけが
音もたてず 声も出ず

その瞬間が大切だった
それを見失って辿り着いたのはどこ
アバター
2019/07/18 00:35
夏に降る雪
それは凍えた涙の雪

霞んで見えるあなたの眼差しに
愛の残像が崩れていくのを見た



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