古今亭志ん生『五人廻し』前話その2
- カテゴリ: お笑い
- 2009/04/07 15:30:15
こういうようなのが本当の遊びの味なんで、そうなってくるとただ言って口さえ聞いてりゃあそれで何とか気の済むような心持になるのですが、まずこの初回なんぞで来る人はな、パーと上がる人がずいぶん有るもんですね。 フラフラーと上がる人と馴染みの人と雑多になっておりますからな、えー色々でございまして。
...
こういうようなのが本当の遊びの味なんで、そうなってくるとただ言って口さえ聞いてりゃあそれで何とか気の済むような心持になるのですが、まずこの初回なんぞで来る人はな、パーと上がる人がずいぶん有るもんですね。 フラフラーと上がる人と馴染みの人と雑多になっておりますからな、えー色々でございまして。
...
このネタは男向きの話と思えるでしょうが、実は女性にとても受けた話で、したたかな女性の生きざまの一面を扱ったものです。 しかも男の方もこう言う笑える思い出があったと懐かしくなる人が当時大変いたそうです。
今回はちょっと前話が長いので知っていてほしい事を先にまとめました。前話を読まなくても以下の事...
『本当におめぇその爺さんしめ殺して熊谷の土手に二百三十両ふんだくったんだ、山口の手拭いだからな! 未だに忘れねぇや本当に!』 「じゃ熊さん何だね、嘘じゃねぇんだね?」 『熊五郎は嘘はつかねぇんだ、本当なんだおい!』 「へぇー、そうかなあ?」・・・
(パン!) 『これ! 主!』 「は・・お呼びで...
『うん!・・するというとな、この若い座頭がパーっと逃げに懸かるやつを“待てー!”っと言って襟髪をつかんで帯を持ってこう差上げて一振りにこう振っといて、パーっと足を岩へぶつけるというと、可哀そうにその座頭粉々になった。』 「へえ?」
『片方にいる太鼓持ちの男は主人の仇とあっぱれにも取り組んでいっ...
『後ろ向いてんのはいいがねえー、だけどふじゅう(不自由)だとよー後ろ向いてんのは! 自分が前歩こうとするのが、顔は後ろの方だからなぁ~ぁ~あ!』 「ふ~ん、ん? で、どうしたんだいその女?」
『そのおめぇ、あまっ子が裏の流れでなー・・・洗濯してただ』 「ん!」 『するってぇと毛むくじゃらの手が...