Nicotto Town


ふんわりボッカン島風土記


やっと読みました。


「虐殺器官」 伊藤計劃(早川書房)

印象としては、士郎正宗の方法で小説を書いたら
こうなるのかな、という感じ。

亡くなったころに、弔辞のように書かれた書評がベタ褒め。
読む機会を逃している内に期待は膨らむ訳ですが、
裏切られることはありませんでした。

繰返しのフレイズや表現が多いかな、てのと
専門書の継ぎ接ぎみたいな羅列は少し気になったけど。
追加された第四部は流れから外れているし、
最後の邂逅を薄めているんじゃなかろうか、とも。

とは云え、
自分の考えと近いこともあって、
戦闘場面のエグさは兎も角、楽しく読むことが出来ました。
何と言ってもデヴュゥ作でこの仕上がりだもんね。
大森望氏の解説も、本編を見事に補強しているし。

読後、周りを取り巻く現実の世界にガッカリして、
作中にあるように、『無力感に襲われる』 か、
『無力だと居直って怠惰の言い訳をする』 かの
選択を迫られます。
ワタシは後者でした。残念。

とても難しい事だけれど『行動を起こす』 と云う途もあって、
この作品はそのうちのひとつです。
読めば、少なくとも考えることから逃げられなくなるでしょう。


車中、くしゃおじさんに遭遇しました!!
いや、多分、間違いなく。


首藤剛志さん、お亡くなり。(10月29日)

アバター
2010/11/10 05:15
>ながつきさま ブンドルさまも今は亡く。。。

          カレーの件りが、、(泣
アバター
2010/11/09 20:20
ええっ!首藤剛志さんが・・・。ご冥福をお祈りします。

「虐殺器官」の解説の方に感動してしまったのは私です(笑)




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