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大圓朝

 三遊亭圓朝、江戸時代の人で落語の元祖とも言える名人です。滑稽話ではなく、人情物、怪談物の大家。

 今残ってる怪談ものはほとんどが圓朝の作です。 四谷怪談、牡丹灯籠、真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)、もう半分、乳房榎、その他。
 
 その中で『鰍沢』と言うのが有ります。彼が甲州に巡業してる時、客から3っつ代を貰って即興で演じたものだそうです。(3題話)

 たまご酒、鉄砲、毒消しの護符の3つだそうですが、後2通りの説も有力だとか。これを20代半ばで演じたというのですから、まさに天才的です。 名作『鰍沢』を聴き比べると、林家正蔵さんのがピカ一でしょう。 最後のところの芝居話は迫力満点で圧巻です。 今では一龍斎貞水さん(講談、人間国宝)ぐらいしかやらなくなってしまったのが残念です。
 
 あとにも先にも彼を超える落語家はいないでしょう。 その流れをくむ人に、古今亭志ん生さんがいます。志ん生さんはだれもが知る滑稽話の大家。 しかし、志ん生さんは人情話もよく演目にかけてたそうで圓朝作の物がずいぶん有ります。

 来週は志ん生さんの珍しいネタ 『松山鏡』の予定です。

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2009/02/14 10:04
ただ好きなだけで見てるのが、恥ずかしくなります・・・何の知識も無いですが
楽しみにしています。
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2009/02/13 22:22
考えてみれば、これはまだ庶民に、文盲の人が多数いたころですね。
録音録画技術もなかった頃に、臨場感ある落語の、語り技術の実演が、大量に現代まで苦心しながら伝えられたことを、素晴らしいと思います。
大圓朝さんは 自分で演目を即興で作り、それを墨と筆で書きとめたのでしょうか?・・・そんなことを考えたりしていました。



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