3代目金馬さんの話
- カテゴリ:お笑い
- 2009/03/22 16:42:23
玉置さんの話です。
”日曜を釣りする馬鹿に釣らぬ馬鹿、金馬さんの作でございます、釣りをする人を馬鹿の見本のように言う馬鹿な人がいるという。 金馬さんは自作の『浮世段語』という本に書いてらっしゃいます。
阿波踊りにございます”踊るあほうに踊らぬあほう、同じあほなら踊らにゃ損損”と、これと同じだという訳でございます。金馬さん曰く、釣りは童心に帰ると、こういうが誰しも子供時分水のある所の近くに住んだ経験のある人だったらカエル釣りをした、トンボ採りをした、そんな経験が有るものですと、こんな風にもこの本に書いております。
釣りが大変に好きな師匠でして、年配になってから足を不自由にしまして、講座では前に見台という物を置いて話をします。 上方落語や講談のスタイルですね。 実はこの足の怪我も釣りに行った帰りに線路をとぼとぼ釣竿持って歩いてた時、電車にはねられたのだそうです。片足をなくしてしまい釣りに行けなくなってしまいました。”
玉置さんでした。 それにしても東京にはやけに釣り堀をよく見かけましたねー。場所は忘れましたが電車に乗っててよく釣り堀の前を通ってたのですが、朝早くから人がいっぱいで、女の人も多かったと記憶してます。 こっちでは(宮城県)釣り堀なんてあったかな?
金馬さんは先々代の三遊亭円歌さんにスカウトされて落語家になった(その前は講釈師)のに、総領弟子でありながら円歌を継がずに金馬を継いだのは師匠とそりが合わず、師弟で博打をやったりしてしょっちゅう喧嘩してたとのこと、そのうち2代目金馬さんに見初められどさ廻りに転向、各地で芸をして腕を磨いてたらしい。
近くのひいきにしてた釣り道具屋の娘さんが、東京空襲で家族を亡くしたため、この人を養女にしました、この方が何を隠そう林家正蔵(こぶへい)さんのおふくろさんです。 たぶん林家三平さんはこのがみがみ親父に相当しごかれたんでしょうが、スタイルはまるっきり違いますね。
水曜日、『釣り堀にて』よろしく!(25分ぐらいです)
釣りぼりではないのですが、前に何度か家族で川へ釣りに行ったことがありました。天気の良い日ののどかな釣りは、今でも楽しい思い出になっています。