Nicotto Town



古今亭志ん生『柳田角乃進』その4

その金を色んな物を引いて50両という物が明くる日の昼時に柳田の手へ入った。 それを前へおいて柳田角乃進が、「許してくれ!・・遊ぶにも床を選べと言うが、それだ・・俺が悪かった!」・・・

『今ちは!』 「おお万屋の御支配か」 『ええ、今ちと言う・・』 「んん、ここに50両有る、これを持ってけ!」 ...

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古今亭志ん生『柳田角乃進』その3

「いや、それは儂(わし)は良く知らない・・ただ金をどうこうは言ったが・・後は知らないがな」 『あー、左様ですか? それが何ですよ、貴方が帰る、後見るてぇとその五十両が御座いませんで、旦那様は膝の上へ置いた、後は分からない・・えー、へへ、良くそのぉお酒を飲みました後で・・分からないでこう何かこう・・有...

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古今亭志ん生『柳田角乃進』その2

床の間に狩野探幽(かのうたんゆう)の物が架かっている、し~んとして、と~っても・・そこで盤石が良くってパチ~ンと指すと実に気持ちの宜しいものです。

今日はこれっきりという勝負になってきてから場を変えて、「さー一献やんなさい」という、どうも武士たる者がと思ったが無理に勧められるので好きな酒ですか...

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古今亭志ん生『柳田角乃進』その1

えー、今夜やる柳田角乃進は、あたくしの師匠の円鏡というお方が・・えー時々おやりになったのを、あたくしは50年前ぐらいにこれを聞いて覚えた、教わったんじゃないです、自然に覚えまして。 えー、ですから何でも聞いてるという耳学門が一番いいようでございます。

武士というものは昔は大変な見識があるし、ま...

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古今亭志ん生『二階騒き』その4、完

「“いいえ、すまなく無いよー・・あたしゃお前さんが好きだからさー、んん、もう今夜遅いんだよお前さんねえ、ちょいと兄さん、今夜上がってもらえない、え? いえ無理に頼んじゃ悪いんだけどもね、夕べもおとといの晩もお茶引いちゃってるんだもの、だから今夜御内所にねきまりが悪いんだよ、だからこんな遅くなったのに...

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