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古今亭志ん生『庚申(こうしん)待ち』その1

まずは玉置さんの解説から
“庚申と申しますのはあの12支の干支(えと)の一つでございましてね、庚申(かのえさる)、この庚申の日に庚申待ちをするという、つまり帝釈天や青面金剛(しょうめんこんごう)を御祭致しましてね、で講中(こうじゅう、無人講などの人達)が集まりまして徹夜をするんだそうでございます。...

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三遊亭金馬『釣り堀にて』その5

「ねえ長谷川さん、あんまり同じような話なんであたしゃ思わず笑ってしまいましたよー、その人の前でさー」 『えー?』 「時も時、こないだあたしがあなたに話を聞いてたとき電話がかかってきたでしょ家から、あれ何ですよ。 急に会いたい客が来たからすぐ帰れ、その客というのが中に入ってた男でね、はっは、不思議とい...

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三遊亭金馬『釣り堀にて』その4

「だけどねぇ言わなくて済む事なら、なるだけそんな余計な事・・」 『余計と言うのがいけないんだよ、第一お前さんの話で行くと信ちゃんのお父っつぁん年がもっと若くなくちゃ合わない道理じゃないかー。』 「わ、若くなくちゃいけないかしら?」

『当り前さ、18のお嬢さんが初めてお嫁に行くのに10幾つも上の...

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三遊亭金馬『釣り堀にて』その3

『“しかし普段から言ってたろ、今に分かる時が来ると、その時が来たんだよ”てんで、初めて涙ながらの物語に、18のお嬢さんで金持ちんとこに嫁に行って、ある事情で別れたって事初めて聞かされたんですがねぇ、それ聞きますとあたしはなんだかムラムラっと意固地になりましてねぇ・・・今の親父は金持ちじゃありませんよ...

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三遊亭金馬『釣り堀にて』その2

で、釣り堀が一番よおございますが、昭和の初め頃にはまだ東京市中に五、六十軒そういう釣り堀がございましたもので、下町行きますてぇとかすかに武蔵野の面影が残っているなんて釣り堀がございます。 12月となりますてぇと、もうそうどっさり来る人が有りません。 寒いので後ろに風除けの葦簀(よしず)が、簀子(すの...

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