たまたま、友達の家でブリダーみたいな事を趣味でやってるウチがあったんです。
　シャム猫の子供が４匹生まれて、血統書付きでネットで売りに出してると。
　その内一匹が、突然変異か、別に出産したので浮気？で、ペルシャ猫と交配しちゃったのか、定かではないらしいけど、シャム猫のやや薄い色で毛の長い猫が一匹生まれて、血統書付きで売れないので、欲しかったらあげるよ！と・・・
　実際見たら、普通のシャム猫の１００万倍カワイイじゃありませんか！
　目は、普通のシャム猫より薄い青で、ブルシアン･ブルーに白を混ぜて作った水色の目をしてて、白い毛が顔の周りにライオンのタテガミのように生えていて、尻尾は、シャム猫同様こげ茶色なんですが、シャム猫のように細くなくボリュームのあるフワフワした長い毛並で、後ろからみると、狸ともムジナとも似てるような、ｽｰﾊﾟｰ可愛い子だったんです。
　なんで、こんなにカワイイのに売れないの？と聞いたら、この子は、９９パーセント突然変異で、長く生きないだろうと・・・
　えっ・・そんな・・・こんなに可愛いのに・・・メラメラっと。
　ぜひ僕に譲って下さいと、言ってもらって来た・・・最初から、誰が付けたか分からなくなったけど「タスク」って名前だから・・・とか。
　小さいけど、もうしつけは済んでるので、ちゃんとトイレも、そのネコ用のトイレでしかしないから、それも持ってってと。

　すっごい嬉しくてねぇ・・・家族中、みんな夢中なんですよ。
　もうなに不自由なく家ネコとして、我が家の一員・・・
　いやいや、大将・・・ぬし・・・あるじ・・・世帯主？として、一緒に１１年暮らしました。
　遊んで欲しい時は、その人に見えるところで、爪をドアとか柱に研いで見せ、コチラにクルッと顔を向け、相手が見てる事を確認し、さらに爪を研いでアピールして、ブルッと毛を震わせて、臨戦態勢を取るんです。
　で、なにを、して欲しいかと言うと、追っかけて欲しいんです？なぜか・・・
　追っかけて来るまで廊下の曲がり角で、こっちを向いて待ってるんですよ。キリがないんですが、ヌシなので、やらない訳にはいかず、延々追っかけるハメに・・・
　タスクの雄姿でした。
　まだ・・・今も・・・この先も、永遠に、ウチのタスクは、我が家のみんなの心に・記憶に・この家のあちこちに生きていて、色あせない永遠の存在です。