いや～～っ･･･電波、飛ぶかも、シモーヌ・ヴェイユに詩の引用だけですが、最後、私の自説を展開してます。苦手な人は、そこは流してね。

　私はキリスト教の信者ではありません。日本人にありがちな、家の墓所のある漕洞宗のお寺の檀家で、ゆる～い禅宗系の仏教徒であると思います。読経は子供の頃の日本語教育の？一貫で祖父に憶えさせられ、なぜか未だに忘れずに、漕洞宗と真言宗と地蔵和算などは暗唱出来ますが、ご利益などは期待していませんね。

　人生など語るのは、あまりにも無経験ですので、知ってる方もいるかと思いますが、フランスの哲学者・詩人、第二次大戦で下半身麻痺の重症を負い、その後病床で反戦を訴え、餓死同然の死を遂げる『シモーヌ・ヴェイユ』の詩集から、人生について考えてみようかな・・・と。
　これらの詩は、「神」を「人生」に置き換えても意味は同じだと言う事に気付くはず。


■神について考えようとするときに、何ひとつ捨てようとしない者は、

自分の偶像の　 ひとつに、神の名をつけているにすぎない。この

ことにはどんな例外もない・・


○これは、なんにでも言える事だと思います。言わずとも我が身を振り返ってみれば明らかです。


■純粋さとは、汚れをじっと見つめうる力である。　
　　　　　　　　　　「重力と恩寵」


○目を逸らしてしまいます。見なければ良心の呵責に苛まれずに住みますし、心が痛む事も傷つく事もないからですね。それを、強さではなく、純粋さと解く感性が、自分の心のベクトルを変化させられるかも。


■神の恩寵は、しばしば不幸のさなかにおいてさえ、われわれに美を感じさせる。　

そのとき、ひとがそれまで知っていた美よりももっと純粋な美が啓示されるのだ。


○もっと純粋な美・・・様々な不幸のさ中・・・絶対にあるはずです。自分の不幸の原因になってるものの呪縛が薄れれて来た時 に。です。


■外的な成功を得られないことを残念に思っていたのではなく、

本当に偉大な人間だけが はいることのできる、真理の住む

超越的なこの王国に接近することがどうしてもできない

ということを、くやしく思っていたのでした。真理のない人生を

生きるよりは死ぬ方がよいと思っておりました。

数ヶ月にわたる地獄のような心の苦しみを経たあとで、

突然、し　かも永遠に、いかなる人間であれ、たとえ

その天賦の才能がほとんど無にひとしい者であっても、

もしその人間が真理を欲し、真理に達すべくたえず注意をこ

めて努力するならば、天才にだけ予約されているあの

真理の王国にはいれるのだという確信を抱いたのです。

たとえ才能がないために、外見的にはこの素質が

人の目には見えないことがあっても、こ

の人もまた、こうして一人の天才となるのです。
　　　・・・・・・・・「神を待ちのぞむ」

ヴェイユが14歳のころを述懐したもの・兄の異常な天賦の才能に対して自分の凡庸さを意識せざる得なかった。

○真理は、天賦の才能に、恵まれた者のためだけに在るのではなく、自分の凡庸さに気付きそれ故に補う事に注意を払う者も、欲すべきものを手に入れる者と成り得ると、解いてるのではないかと思います。


■純粋に愛することは、へだたりへの同意である。自分と、
愛するものとのあいだにある　へだたりを何より尊重すること
である。・・・・・・・・・・・・「重力と恩寵」より

○純粋な愛は、求め奪うものではなく、たとえ叶わずとも、自分も対象も傷つかない、距離を保って愛を捧ぐものだと。言ってるような気がします。

　私は、神の定義は、人間を、この宇宙を、創ったものと考えています。
　また、人間は神の対化で。悪魔と呼ばれるものは、神の対化ではなく、神の領域まで上り詰める途中で人間の住む時空の外部に落ちてきて人間の影・人間の反映として存在しているものだと・・
　光り輝く神の次元まで上り詰めた新しい神は、以前の神の死によって次元を反転させ、新たに宇宙・太陽系。地球。人間を作り出すもの達の集合体だと思っています。
　神と呼ばれている存在の寿命は、１日太陽の自転３６５1/4日で、人のように７０歳前後生きるとしたら、約２万６千年です。フォトンベルトが地球に掛かる周期と同じです。
　神と言う存在は、人間を創るために。人間は、やがて神にまで昇華する種子を持った雛であり、
　その人生の使命は、生を真っ当することに在り。短い一生を、自分なりにささやかでも、自分自身で幸せを見つけ、死して尚、神と呼ばれる次元まで、昇華すべき尊いものだと思います。