特別ファンでもない有名な人気選手の引退エレモニーは、それなりにニュースも含めてテレビ中継されて、何度か見ていますが、泣けたセレモニーは１回しかありません。
　それは、ジャイアンツの原選手の時で。だいたい私は、野球に興味が無く、ルーエウも知らなくて･･･小学校に入ってからテレビ中継をおじいちゃんと見るようになって、ルールも覚えて、結構楽しみに見る様になっていったんです。
　やっぱりその時のスターだし、アイドルだったので「４番サード　原」。熱烈ファンではないんですが、やっぱり好きでした。
　どこが、と言われると、チャンスに打席が回ってきても凡フライとか多くて「あ～あ」とか言うものの原選手は常に爽やかで、最大の魅力は、メチャ勝ちしている時の"ソロホームラン"ですね。ああ原らしいなぁ・・・と。若大将なんだからイイんですよそれで。そのうえ、ホームラン30本、打率3割、100打点と、ジャイアンツの不動の４番としての実績はしっかりしているんです。
　で、さすがに引退近くなってきた頃は、スタメンに入ってないとやっぱり寂しくて。ただ居てくれればそれでイのに、もの足りないなぁ・・・と。
　そしてついに引退試合の日、試合終了後に、引退のあいさつをして、フェンス際を手を振りながらグランド１周して終了。
　そんな内容だったんです。泣けるとかそんなの無縁ないつもの笑顔で、淡々と進行していったんですけど。
　外野にデカデカと「みんな大好きだったよ！」と横断幕に書いているのを見た時、鼻がツーンときて涙がが止め処なく溢れ、流れ出すのを止めようがありませんでした。
　そうなんだ大好きだったんだと、その時始めて自覚したし、みんなも(原辰好き好きの人達)そうだったんだ・・・と。寂しいよ～とも、改めて気が付いて、一人、もう泣いた泣いた。涙がちょちょ切れちゃいました。
　後にも先にもコレ１回だけです。本当に好きなスポーツ選手は、いなくなって始めて気が付いたってところは、異性への愛情とも似通ってるところもありますね。なんとなく。
　みんな人それぞれ、こういう事ってあると思うのですけど。