今、６月７日まで国立博物館でやってる「国宝 阿修羅展」観たいよぉぉぉ！
　休日は混むらしいし、平日なんとか仕事の調整を付けて、行きたいっすよ。

　この話は個人的に２人の方とのコメントに、なんとなしに殆ど書いた事があるんです。最近･･･
　なので、誰も読まないかも･･･しかも、細かいトコロの記憶とが曖昧な箇所や、もっと説明が必要な所もあるんですけど･･･大略はこんなもんです(⊃∀｀* )ｴﾍﾍ♪
　長いので、興味の無い人は、読むのは止めてネ！
　　　　　　(*´◕д◕)(◕д◕｀*)ﾈｰ

　私が考えるに、日本で最高の美術品だと思う。国宝第１号は弥勒菩薩の像だけど、断然、興福寺のの阿修羅像･･･正確には阿修羅王像だよね。天界八部衆立像も観れるんでしょう？阿修羅は、仏教では八部衆の一人なので。　行って観てぇよぉぉぉ！
　これ、普段興福寺に行っても、国宝だから観れないんんじゃないかぁ(-ω- ?)ﾅﾝﾆﾓ､ﾜｶﾗﾝ･･ﾃ･･･
　阿修羅って、彫像でも絵画でも、憤怒の形相で描かれてるのが普通で、阿修羅って言葉自体、悪鬼の様な恐ろしい様を想像してしまう言葉ですが、この彫像は全然違います。この立像は格別です。八部衆も、カルラとか乾陀婆とかキンナラ(漢字無理)とか･･･こっちもイイので･･･カラス天狗の原型って、この八部衆のカルラだと思うけど(。-ˇ.ˇ-。)？

　この阿修羅像は顔がイイんですよ。純粋な少年とも、可憐な少女とも見えて、その面立ちのなかに、哀愁とも悲憤とも見える表情が、一心に希う(コイネガウ)･･･願い･祈り･呪･･･の強さ必死さを感じさせるんです。
　戦場で家族を守ろうとして、銃口の前に立ちはだかった少女に、こんな表情で哀願されたら、引鉄を引けるだろうか･･･と、自分は勝手に想ってしまうんですけども･･･
　ちょうど大きさも、１５３cm位で実物大に近いし、その平坦な体の線、三面六臂の細い腕に、まだ、あどけなさを感じさせてさぁ･･･仏師は、どんな集合意識にアクセス出来て、この阿修羅増を創作出来たんだろうか？そんな畏怖の念に駆られる様な彫像だと思います。

　仏教の神格としての阿修羅は、悪鬼の首長で仏教に帰依して、神格に昇華したと。胎臓界曼荼羅の一番外側の最下院に追いやられていますが、その神格の成り立ちがとても面白いんです。

　阿修羅の起源は、世界最古の宗教と言われている、ペルシャで起こった「ゾロアスター教」の至高神アフラ･マズダーの事で、善悪の悪側の対極はアーリマンと言い、アフラ･マズダーは双神で片割れをミトラ･ヴァルナと言ったんですが、ミトラ・ヴァルナとは弥勒菩薩の事だと言われていて、その後単独でミトラ教として、古代西域社会に広まり。
　アフラ・マズダーは、同じアーリア人同士でありながらペルシャとインドの対立から、インドのヒンドゥー教では、善側ディーバのインドラやシヴァに対して、悪鬼ヴァルナと呼ばれる神の事で、その首長をヴェロー･チャナと呼び、このヴィロー・チャナは阿修羅王の事で、仏教に伝わって「毘留沙那仏」になり、これは大日如来の別名で、これが阿修羅王の起源であると言われているんです。
　仏教では、大日如来は太陽の化身で最高神。曼荼羅の中央に位置し･･･阿修羅王は最外側の位置に･･･この起源そのものが、阿修羅王の特異性を表している様な･･･

　また、阿修羅は降三世明王だとも言われていて、インドのシヴァ神･大自在天を踏みつけている彫像が見られたり･･･降三世明王の真言は「オン・スンバ・ニスンバ・ウン」で、スンバもニスンバも阿修羅を示す言葉だとも･･････空海の密教は、隠れ阿修羅信仰と、言えなくもないです。

　幾多の要素が絡まって、この興福寺の阿修羅像が、長い年月に渡って、今も尚、多数の人を引き付ける所以だと思います。

　学生の頃、古本屋で仏像の写真集を見つけて、安いのでなんとなく買ったんですけど、後で、興福寺の阿修羅像を見て、これは凄いと･･見つめ合ってしまいましたよ･･･

　今週なんとかして観たいもんです (｡◕ฺˇε ˇ◕!!!)ヨー！
　　　　　　ﾐﾀｲﾖﾈｰ(*´◕д◕)(◕д◕｀*)ﾈｰ