う～ん。これを逃すと生涯誰にも話さないと思うので・・・
　　「旅行について、書かねばなるまい!!（言い切った）」

　たった一度の箱根の温泉ホテルでの、夢のような美しい記憶を・・・
　自分のお金で行ったのでは、ないんですけども。
　私がこっちの営業所に来た始めての年の12月初旬、朝、所長が「○○くん、□□ﾎｰﾑからこんなのが来てるぞぉ」「なですか、ソレ」「慰安旅行の招待だって」「はぁ？」「ぜひ、行って来い」・・・普通、こっちが招待する側なのでは・・・そういう事を一切しない会社だからなぁ・・・
　それで、翌週の金曜日３時、そこの会社の前からバスで出発っていう事で、当日はそれに間に合うように、そのまま帰ってもイイとかで、電車で最寄駅まで行って、□□ホームまで歩いて行ったんですが、そこに車でしか行った事がなくて、歩きだと方向とか全然分かんないんですよ。だいたい町田ってあまり行かないっていうか土地勘が全然なくて、ここに来る度に迷っていたんです。
　もう、時間が迫って来てて、大通りに出て記憶のある道をダッシュ・・どうにか間に合ったのですが、乗ったバスに知ってる人がいない・・っていうか、全員おばさんだけで、むせ返るような香水の匂いが・・・間違って乗ったんじゃあ??恐る恐る聞いてみたら、やっぱりイイんですよ。□□ホームの慰安旅行でしたが、なんで??
　聞いてみたら、ここの会社はリフォームの会社で女性の営業が主体で、女性の感性が売りの会社だったんです。全然知らなかったっすよ。私は、ここの会社になんとなく寄ってみて、課長に会ってちょっとずつ注文が来るようになったばかりで、その課長自体、顔もあやふやにしか思い出せない程度だったんです。
　取り合えず、名刺交換したら、名刺が全部無くなってしまって・・・オレ、この後いったいなにをすればイイやら・・不安だなぁ・・
　・・って、女って・・うるさい・・高速って結構うるさいじゃないですか、それに負けじと大はしゃぎで・・・気が遠くなって・・・
　・・・無事、温泉ホテルに着きました。凄い豪華な新しいホテルで、一泊４万８千円から～とか・・こりゃあ凄いっす。私だと絶対泊まらない様なホテルでした。
　フロント付近まで行ったら、唯一知ってる課長がいて一安心しました。「三蔵くん、これ部屋の鍵。今日は、ただ飲んで楽しんでってくれればイイから・・・すぐ宴会だ。」っとか言って、型をポンポーンと叩いてどっか行っちゃった・・・
　マズイ・・・名詞、どうすれば・・・　　ああっバイク便だ!!
　会社に、電話したら事務のス○キさんがいてくれて・・・（良かった）
　バイク便で、名詞１ケース持ってすぐ来てくれる様に頼み、さらに一安心っすよ。フロントに受け取ってくれる様にお願いして、さらにさらに安心しました。
　さて、宴会が始まって、ビールを持って一回りして注いで回って、もうこれで、今日は終わったなっと脱力してると、　　おぉぉぉ来た！　こ・これが温泉芸者さん達ですね。うわーっ　凄いっす。顔が真っ白で・・・
　一通り踊ってから、お酒を注いで回って、場も和んだころ、もう一人芸者さんが入ってきて、んっ、おれんトコに真っ直ぐ来た・・・「これ、フロントから預かって来ました」とか、「あっ、名詞です。ありがとうございます。」　　　これで、他の業者さんの様にもう一回りビール注いで、もう抜けよう!!
　無事、あわったなぁ・・今度こそ。
　もう１２時近いんで、このまま寝ようと部屋に戻りました。ああ、もう布団敷いてるし、寝よ・・・
　・・・ＡＭ3:00・・・・んっ・・なにか、忘れてないか・・・おれ・・
　・・・んっ？・・・温泉・・だ・・よ・・・
　露天風呂、入んないと・・・（ざっくり、起きる）
　露天風呂に急行！！
　・・・いやーっ・・・露天風呂はイイなぁ・・・
　んっ、女湯と同じ浴槽になってて、湯船の真ん中に枯れてささくれた垣根みたいので区切ってある・・んだけど・・・コレ掻き分けて向こう見えんじゃないかぁ??・・・掻き分けて覗いて見たら・・・見えるじゃん!!　でも誰も入ってない・・・っつうか、入ってなくて良かったっつうの。
　で、掻き分けてる手を離そうと思ったら・・ゲッ!!　誰か女湯に入って来た・・・えっ・・・名詞持ってきた芸者さんじゃん・・マ・マズイ・・しばし、見とれる・・・も、湯船の淵を周ってゆっくり湯船の中に・・そして、区切りの囲いに背を持たれ掛けて・・うっ、おれのまん前じゃん・・彼女の重みが、私のヒザのあたりに、私の目線は、彼女の頭の上で・・ここで動いたら、分かっちゃうじゃん・・如何しよう・・雪も降ってきて・・オレ、膝から上湯に浸かれないし・・寒いし、でも見つからず。。