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三蔵外伝「太陽の破片」


「Little adventure」

  心に残ったニュース
              「Little adventure」
 
 何年くらい前かなぁ・・・5年以上は経ってるかなぁ。
 スポーツ新聞、たぶん日刊スポーツだったと思います。
 お盆にお母さんの実家の埼玉に遊びに来た、母と3歳半の長男と1歳半の弟、とりわけこの幼い兄弟は楽しみにしていた帰省だったらしい。
 それは、お母さんが、二人をディズニーランドに連れて行く約束をしていた為でした。
 が、しかし、お母さんが久ぶりの帰省で、昔の友達や懐かしい人達と会うのが忙しくて、ディズニーランドは、次の機会に連れてゆくからと、幼い兄弟を説得したのですが、兄弟は本当は、諦めていなかったのです。
 お兄ちゃんの方は、おじいちゃんおばあちゃんからお小遣いをもらって6千円くらいのお金を持っていたんです。
 母は、知り合いの所から帰ってこなくて、おばあちゃんは庭弄りをしていて、おじいちゃんは畑仕事に出かけていた。
 その時、兄弟は着々と、ある準備に取り掛かっていたんです。
 3歳半のお兄ちゃんは、弟のパンパースやミルクの数日分の蓄えと着替えの服・下着、食糧(おもに袋菓子・チョコ・キャラメルなど)などの準備を終え、リュックに背負い、一路千葉の東京ディズニーランドへと向かいました。
 ヨチヨチ歩きの弟の手を引き、弟の歩く速さに合わせて歩いたり、だっこしたり、駅の階段を一段一段登っては降りて、乗り換えの度に周りの人に尋ねて浦安まで辿り着き。浦安からバスに乗って、とうとう、憧れのディズニーランドの正門まで辿り着きました。
 が、二人分の入場料は持っていなくて、当然園内に入れない・・・ので、近辺の綺麗なディズニーのホテルの1Fロビーへ・・・
 ・・・そこには、ディズニーの展示物も多く、ロビーのテレビには、ディズニーのアニメが常時放映されていて、幼い兄弟は、展示物を見たり、常時放映されているアニメを観たり、売店でお菓子を買って食べたりして1日中とても楽しそうに遊んでいたそうです。
 この3歳半のお兄ちゃんはしっかりした子で、ホテルのトイレで弟のオシメを替え、トイレの洗面所のお湯を使って、弟のミルクのその日の分や、夜飲む分も翌朝飲む分も、しっかり作ってリュックに入れて準備して持ち歩いていたらしい。
 それで、幸い季節的に暑い時期だったので、夜は近くの公園のベンチで弟と寝て、翌朝からまたホテルのロビーで、飽きもせずに展示物を眺めて、ディズニーのアニメを観て、おおはしゃぎで楽しそうに遊んでいたそうです。
 3日目になると、さすがにホテルの従業員も、「(この子達は親とはぐれたままで遊んでるのでは?)」と、疑問を感じて、兄弟に聞いてみたところ、仰天したそうです。
 この子達だけでは、駅の階段の上り下りにどれだけ時間が掛かっただろうか、埼玉から色々乗り換えてここまで来て、下の弟の面倒を3歳半のお兄ちゃんがしっかりみていて、楽しく遊んでる事にも。
 その後、地元警察の調べで、リュックに書いていた名前や、お兄ちゃんの話などから身元が判明し、捜索願が埼玉県警に出ていたこともあって、無事保護され、親元に引き渡されたという事でした。

 この幼い兄弟にとっては、もの凄い冒険旅行だったのでは!と容易に想像出来ますす。ディズニーランドまで辿りつきながら園内に入れなくて、さぞガッカリしたと思いますが、自分達で楽しみを見つけて、夜、暗い公園のベンチで、3歳半の兄が弟を守りながら一緒に寝て、また、2人一緒にホテルのロビーで楽しく遊んでる姿を
想像するだけで、もうなんだか胸がいっぱいになりました。

アバター
2008/12/26 12:55
暗いニュースが多い中、
暖かいエピソードを選ぶとは・・
やるぅ。この、このー

この3歳半の子、大人になったらどうなるんだろう
こういう子に日本の未来をお任せしたい^^
アバター
2008/12/24 22:47
3歳半の子でそこまでできるって驚異的ですね。
すごい!の一言です。
しかし無事親元に帰れてよかった~。
アバター
2008/12/24 22:33
(T_T)
素敵な話☆
とてもしっかりしたお兄ちゃんですね
従業員の方は、もう少し早く気づいて欲しかったような気しますが(汗

無事帰れてよかったです(^^)

次は楽しくディズニーランドの中で遊べるといいな(*^^)v



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