最初に断っておきます。私はブログを書く時に、何かを調べて書いていません。総て記憶で書いています。ですから、細かいところや誤字・勘違いなど、様々あると思います。そこは、ご容赦下さい。

　ＤＶＤで、録画した。今日テレビに入った、中国の耳の聞こえない女性の舞踏団の千手観音を見ました。
　素晴らしいです。
　観音様、観世音菩薩、聖観音、観自在菩薩。これらは、同じ観音菩薩と呼ばれる、１３仏の１つで、千手観音は、聖観音の多面的な１つの姿を現していると思われます。
　馬頭観音、准亭観音など、見る人によって姿を自在に変えると言われでいます。
　じゃあ１３仏総て観音様じゃん・・・とは言い切れないですね。
　観音様は、優しい女性のイメージがありますので、明らかに男性仏と思われる、大日如来・薬師如来・釈迦如来とは違う雰囲気がありますよね。
　千手観音は、山岳修行を行する修験僧がよく攻力を利用する、霊験の強い神様と言われていて、反面、行を怠けると強い呪力があるので、取り扱いに注意が必要だとか、なんか恐ろしい一面も持ち合わせている感じです。より人間的な匂いのする存在だと思います。
　この舞踏団の千手観音は、指先の微妙な使い方や、手が左右交互に出る時など絶妙です。
　真ん中のリーダーの女性の、見のこなしが女性的で、とても美しいです。
　示現とは、神や御仏がその徴を表した状況を言う。と、辞書には出ているはずです。
　まさに、観世音菩薩が示現した感じで、緩やかではあるものの仏教徒だと言う事が誇らしい気にもなりました。
　仏画の観音様と衣装まで似てる感じで、非常に神々しいです。
　私もこの目で見てみたいです。せめてＤＶＤでも買おうかなぁ・・・と、思いました。
　ただ、このＴＶ番組は、ドイツにある、戦争で体を欠損した子供達の社会復帰支援施設での舞踏団の公演が、メインで、戦争障害者の子供達がショッキングで、希望を与えたい・・・そんな内容でした。
　希望・・・。子供達に人は平等だと、気持を強く持つ事を、ただ願いました。
　私も、同じ人間、同じ弱い人間です。
　なにかで読みました。人間の良さは、絶えず、良いか悪いか、ありか無しか揺れ動く精神の脆弱さにあると・・・その葛藤・その不安定さが、新しいものを生み出すのに最も必要な事だとか・・・と言う事は、意識の葛藤を生まない人間には、自身の成長を生み出せない・・・と言えると。思う。
　千手様の嫌う、怠けるという事は、葛藤を生まない、他の意見や見識を受け入れない、臆病な自尊心のメタファーかも知れません。
　懸命に生きる事は、この舞踏団のようにそれだけで美しいのかも知れません。