Nicotto Town


ジュンチャン


ジュンチャンと世界を巡る 第58回はドミニカ


 先週紹介したハイチの大統領が暗殺され、ハイチはたいへんなことになっているようですが、「ハイチの未来に幸多かれ」と祈りながら、西インド諸島の旅を続けます。

 今回は大アンティル諸島の国々(キューバ、ジャマイカ、ハイチ、ドミニカ共和国)の中から「ドミニカ共和国」を紹介します。

 ドミニカ共和国は、西インド諸島の大アンティル諸島のイスパニョーラ島東部に位置する共和制国家で首都はサントドミンゴです。

 イスパニョーラ島のドミニカは元々は米州で最初にヨーロッパ人が恒久的に定住した土地であり、その後のスペインの侵略拠点となりました。

 その結果サント・ドミンゴは米州で最も早い1496年に建設された植民都市となりました。

 この国も同じイスパニョーラ島に住むハイチと同様で、インディアンのアラワク人(タイノ人)が南アメリカ大陸のギアナ地方から移住してきて、島は五つのカシーケ(酋長)の指導する部族集団に分かれていました。

 コロンブス以後ヨーロッパ人の征服によりアラワク族は消え去りましたが、それでもドミニカの文化にはアラワク族の文化の影響が、特に食事、言語、家族構成、そしてモラルの中に見て取ることが出来ます。

 なお、征服時にいたアメリカ州の先住民族は、イスパニョーラ島の全てを併せるとおよそ100万人から300万人程だろうと推測されています。

 

 この国の歴史はなかなか大変で、スペイン植民地時代の後にはハイチに占領されたり、再独立したり、再度スペインの植民地になったりしました。

 1875年にようやくハイチとの平和条約が結ばれ、独立国家としての道を歩むことになりました。

 その後もたいへんな歴史は続きますが、ここでは紹介は省略します。

 

 ドミニカは観光立国の国なので観光地は沢山ありますが、そこから三つほど紹介します。

 まず、バヴァロ ビーチです。

 カリブ海の真珠と呼ばれているほど、ドミニカ共和国の中でも屈指の美しさを誇るビーチで、国際空港のある東海岸、ブンタカーナの人気リゾートエリアにあります。

 オーシャンブルーのビーチ沿いには、多くのリゾートホテルやヴィラが建ち並んでいるので、ホテルのプールと海を行き来する人も多く、常に活気に満ちています。

 次にサオナ島です。

 バヤイベビーチからクルーズボートで約1時間半のところにあり、自然保護区になっている海に浮かぶ島です。

 別名をパラダイスアイランドといい、周辺に広がる透明度の高い海でシュノーケリングなどのアクティビティ-を体験したり、マングローブの森を散策しながら、思い思いの時間を過ごすことができます。

 最後がダマハグアの丘の27の滝です。

 ここではトレッキングや沢登りをしたり、天然の滝の滑り台で遊んだりすることができる遊びスポットで、ヘルメットや救命胴衣などを身に付け、つり橋を渡って川を越え、森の中を20分ほど進むと、迫力ある滝が現れます。

 マイナスイオンを感じながら、3時間ほどかけて27の滝を回るのです。


 ドミニカはコーヒー音楽野球も有名です。

 ドミニカコーヒーは、イスパニョラ島全域の山岳地帯で栽培されていて、ここはコーヒーの栽培に適した高地で、良質なアラビカ種のコーヒーが生産されています。

 「ドミニカ・カリビアンモカ」はブルーマウンテンにも匹敵する最高級品と称され、農務省に保証されたプレミアムコーヒーで、やわらかな香りや酸味が特徴のバランスが取れたコーヒーで、釣師も1回は飲んでみたいと思っているのですが・・・・・

 ここの音楽はメレンゲ。

 メレンゲはアフリカとヨーロッパの要素が融合した音楽で、ドミニカが発祥のものとベネズエラ発祥のものと2つあります。

 メレンゲは、アコーディオン、ベースギター、ギロ、タンボーラなどで演奏され、2拍子の単純なリズムが特徴で、ドミニカを旅していると、街のあちらこちらからこのリズムが聞こえてくるのです。(この国出身のミリー・ケサダはメレンゲの女王と呼ばれています。)

  野球は世界の野球選手工場とも呼ばれ、約150人のメジャーリーガーに加え、900人に及ぶマイナーリーガー、それに世界各地へ出稼ぎに行く選手を含めると実に2000人前後のプロ野球選手を輩出しているのです。

 

 皆さんは、この魅力溢れるドミニカの、どこを旅してみたいですか。




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