Nicotto Town


ジュンチャン


ジュンチャンと世界を巡る 第87回はバヌアツ


 「メラネシア」には、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、フランス領ニューカレドニアなどの国があります。

 今回はバヌアツを取り上げまず。

 バヌアツは、南太平洋のシェパード諸島の火山島上に位置する共和制国家で、西にオーストラリア、北にソロモン諸島、東にフィジー、南にフランス海外領土のニューカレドニアがあり、イギリス連邦に加盟しています。

 バヌアツは、メラネシア系の言葉「バヌア(土地)」と「ツ(立つ)」の合成語で「我々の土地」「独立した土地」といった意味があり、中国語の漢字表記では「瓦努阿図」と書き、「瓦」と略します。

 地理ですが、バヌアツは800kmにわたって北北西から南南東に連なる83の島からなり、それらはニューヘブリディーズ諸島と呼ばれ、そのうち住民が居住する島は約70です。

 最大の島はエスピリトゥサント島(3947km2)で、同島のタブウェマサナ山 (1878m) がバヌアツの最高地点ともなっていて、最大の町はエファテ島にある首都ポートビラ(33,900人)、2番目はエスピリトゥ・サント島のルーガンビル(8,500人)です。

 バヌアツの島の約半分は火山島で、険しい山の周りに平地が僅かにあり、特にアンブリム島、タンナ島、ロペヴィ島、アンバエ島の火山は活火山として活動が継続しています。

 残りはサンゴ礁からなる島で、バヌアツの火山は太平洋プレートがオーストラリアプレートに潜り込むサブダクション帯によるものであり、環太平洋火山帯の一部をなしています。

 近海ではたびたびマグニチュード7超の強い地震が起きているのです。

 歴史ですが、バヌアツの島々には数千年前にオーストロネシア語族の人々が渡来してきて定住し始めたと考えられていて、その最古の遺跡は約4000年前のものだと推定されています。

 1452年から1453年にかけて、海底火山クワエの大噴火が複数回起こり、世界の歴史に大きな影響を与えました。

 バヌアツは元々メラネシア人の居住地で、ヨーロッパ人で最初にこの島を訪れたのはポルトガル人のペドロ・フェルナンデス・デ・キロスで、1606427日にサント島に上陸しています。

 ヨーロッパ人による植民が始まったのはジェームズ・クックによる調査が行われた18世紀末以降のことで、1774年クックがこの地域をニューヘブリディーズと命名し、イギリスとフランスの間で衝突が繰り返された後、1906年に両国はニューヘブリディーズ諸島を共同統治領とすることに合意しました。

 1960年代からバヌアツの人々は自治と独立を要求し始め、ようやく1980730日にイギリス連邦加盟の共和国としてバヌアツが独立、フランスは政情不安を理由に最後まで独立に反対の立場でしたが、これにより事実上イギリス・フランスの共同統治下から独立し、大統領を元首とする「バヌアツ共和国」として出発したのです。

 20067月には環境NGO「地球の友」とシンクタンク「新経済財団」が「地球上で最も幸せな国」に、バヌアツを選んだのです。

 2010年代には中華人民共和国に接近することで多額の投資を引き出すことに成功、これにより首相官邸や大型の会議場、スポーツ施設、港湾などの建設が行われ、インフラの充実が図られたのです。

 農業はヤムイモ、タロイモ、コプラ、ココア、牛肉などの生産が主で、政府による国家開発政策策定の影響で2003年以降観光業が順調であり、航空便やクルーズ船の増加に伴い観光客数が年々増加していて、無形世界遺産の砂絵などの民俗文化、風光明媚な風土を活かしたスキューバダイビング、火山見学などを目的とした観光客が多く、外貨獲得手段の一つとなっています。

 

 ここからバヌアツ観光の紹介です。

 まず、「バンジージャンプ発祥の島」 ペントコスト島です。

 バンジージャンプの起源はバヌアツ共和国で行われる「ナゴール」という成人の儀式だといわれています。

 この儀式は、暴力的な夫から逃げていた妻が木の上で追い詰められて飛び降りたところ、足にツタを巻いていた妻は助かり、追いかけて飛び降りた夫は死んだという出来事から誕生しました。

 高さ30mの木のやぐらから足首に木のツタを巻いて飛び降りるというもので、自身の力強さを示し、豊作を祈願するために行われます。

  木のツタはゴムと違って伸縮性がないため身体に大きな衝撃がかかり、やぐらが破損したりツタが切れた場合は命に関わります。

 そのため、「ナゴール」に参加する男達は自分でツタを選び、足に巻きつけるのです。

 僕らはゴムでバンジージャンプをやった方が良さそうです。

 次に、タンナ島です。

 タンナ島は世界で一番火口に近づけると言われるヤスール火山や、裸で生活をし、何世代にも渡って受け継がれている生活様式や伝統を大切に守りながら暮らしている部族がいたり、 青く光る幻想的なブルーケーブがあったり、山から海、そして文化までバヌアツの誇る自然を体験することができます。

 特にヤスール火山は、山頂まで約10分歩きますが、山頂に近づくにつれ、ゴゴゴーーーーと鳴り響く音を地面から感じることができ、日が暮れると真っ赤なマグマが噴火する瞬間がとても綺麗に映ります。

 最後に、サント島です。

 首都ポートビラのあるエファテ島から飛行機で約50分でいけます。

 ここにある青の精霊の宿るナンダブルーホールは、世界絶景百選にも選ばれた神秘的な深い碧さを誇り、空から落ちてきて作られたという伝説が残っているほどです。

 またシャンパンビーチは「南太平洋で一番美しいビーチ」と言われている幻のビーチで、綺麗な海やビーチを存分に楽しめます。

  次回もメラネシアの国々を個別に紹介しますので、引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )(ジュンチャン)

 

 

 




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