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ジュンチャン


ジュンチャンと世界を巡る 第112回はケニア


釣り師が少年の頃、ケニアといえばテレビ漫画「少年ケニア」で、釣り師はターザンのような少年ケニアに憧れていましたが、今回は「少年ケニア」と野生動物たちの王国で有名なケニアの紹介です。

ケニアは東アフリカに位置する共和制国家で、北にエチオピア、北西に南スーダン、西にウガンダ、南にタンザニア、東にソマリアと国境を接し、南東はインド洋に面しています。(エリトリア)

首都のナイロビはアフリカ大陸有数の世界都市で、国際連合環境計画と国際連合人間居住計画の本部が置かれていて、国名のケニアは、ケニア山に由来しています。

ケニアの歴史ですが、紀元前2000年頃に北アフリカからケニア地域へクシ語系(アフロ・アジア語族の一派)の民族移動が行われました。

紀元前1000年までに、バンツー語系(現在のカメルーンから中央アフリカと東アフリカを横切り南アフリカまでのブラックアフリカに分布する、400以上の民族に対する一般的分類として用いられている。)、ナイル語系(ナイル川、シャリ川の上流の地域(ヌビアも含む)に分布する語族。)の民族がケニアの地域に移動し、今日のケニア国民を形成する民族として定住しました。

78世紀頃にはアラブ人が海岸地域に定住しており、モンバサやマリンディなど交易の拠点を建設し、10世紀までに、ケニア沿岸部にはバンツーとアラブの言語が混ざったスワヒリ語のスワヒリ文明が栄え始めました。

15世紀末、ヴァスコ・ダ・ガマの来訪をきっかけにポルトガル人が進出するも、やがて撤退しアラブ人が再進出、18世紀にはアラブ人の影響力が内陸部にまで及び、奴隷貿易や象牙貿易などが活発になりました。

19世紀にアフリカの植民地化が進むと、ケニア沿岸にはイギリスとドイツ帝国が進出、権力争いの末にイギリス勢が優勢となり、1888年には沿岸部が帝国イギリス東アフリカ会社により統治され、1920年にはイギリス直轄の植民地となるのです。(地球の歩き方)

1920年代から独立運動が始まり、ようやく1963年に英連邦王国として独立し、翌1964年に共和制へ移行して、ケニア共和国が成立して現在に至っています。

この国の地理ですが、ケニアの首都ナイロビはマサイ族の言葉で「冷たい水」を意味し、ナイロビはカヤツリグサが茂る沼地に位置しています。

ケニアは赤道直下に位置しており、インド洋やヴィクトリア湖沿岸は年間平均気温が26℃の熱帯性気候ですが、しかし、国土の大部分は標高1,1001,800メートルの高原となっているため、年間平均気温が19℃の乾燥した高原サバンナ地帯となっているのです。

国土の最高地点は赤道が通るケニア山(標高5,199メートル)で、エチオピアからタンザニアにかけて西部を走る大地溝帯は大地を切り裂いた壮大な地質形態で「リフト・バレー」と呼ばれ、北からトゥルカナ湖、ナクル湖、ナイバシャ湖、マガディ湖などが並びます。

経済ですが、ケニアは東アフリカ地域経済の中心として発展し、サファリパークやビーチ・リゾートなどの観光資源に多くの観光客を集めています。

主要産業は農業で、国内総生産(GDP)の約30%を占め、農業部門はケニアの輸出総額の65%を占めています。

ケニアには全部で42の民族が存在していると言われていますが、上位5位までの民族(キクユ、ルヒア、カレンジン、ルオ、カンバ)でケニアの総人口の約3分の2を、上位10位まででその約9割を占めています。

また、その他にアジア系、ヨーロッパ人、アラブ人などが少数存在しています。

ここから、ケニア観光に入りますが、この国は野生動物の宝庫です。

まず、アンボセリ国立公園です。

ケニアのリフトバレー州、カジアド県に位置し、アフリカ最高峰キリマンジャロの麓に広がる「アンボセリ国立公園」は、かつてキリマンジャロの噴火によってアンボセリ湖の大部分が干上がってしまってできたことに端を発し、1906年に保護区として指定され、その後1974年に国立公園となりました。

ここから壮麗なキリマンジャロを拝むのに適しているのは、小雨季の後の乾季で、山が雲に覆われていることが少ない123月頃がベストシーズンです。

「アンボセリ国立公園」一番のみどころは、キリマンジャロをバックに動物ウォッチングを楽しめることで、象やキリン、シマウマなどに加えて、ダチョウ、セグロジャッカル、オグロヌー、トムソンガゼル、などたくさんの動物を見ることができます。

次に、マサイマラ国立公園です。

ケニア南西部にある、同国を代表する野生動物たちの王国、「マサイマラ国立保護区」の面積は大阪府とほぼ同じ1840平方キロメートルで、タンザニアと国境を接して広がっており、アフリカ野生動物の種類や数がもっとも豊富な区域です。

9月上旬頃には、タンザニアとケニアの国境の川であるマラ川を決死の覚悟で渡るヌーの大群を見ることができます。

時期で言うと、乾季の122月、610月がベストシーズンですが、雨季でも雨が降るのは週に数回なので、観光にはほとんど影響はありません。

ヌーの大群を見たいなら710月がベストで、サファリカーで動物を見るゲームドライブが一般的ですが、熱気球に乗るバルーンサファリもおすすめです。

最後に、ナクル湖国立公園です。

ケニアの世界遺産の一つである「ナクル湖」は、グレート・リフト・バレー(大地溝帯)内に7つある湖のうちのひとつで、アルカリ性の湖に発生する藻を求めて、フラミンゴの大群が飛来することで有名になった観光スポットです。

ナクル湖国立公園は、年間を通しての観光が可能で、フラミンゴのは35月の雨季に多いといわれており、雨季でも雨が降るのは夜から明け方にかけてのことが多いので、天気についてはとくに問題なく観光することができます。

 

次回も東アフリカの国々を紹介します。

引き続き気楽に遊びに来てください。( ^)o(^ )




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