Nicotto Town


ジュンチャン


ブドウが食べたい!


とあるスーパーに、喋るアヒルがヨチヨチ歩きながら現れた。
アヒルは早速、そばにいた店員に尋ねた。
「ブドウはあるかい?」
「いいえ、置いてませんね。」
店員はアヒルに愛想良く返答した。
アヒルは立ち去っていったが、しばらくしてまたやって来て尋ねた。
「ブドウはあるかい?」
「いいえ、ありませんね。私は15分前にも、同じことを言ったはずです。この店には、ブドウはありません!」
店員がやや興奮気味に言うと、アヒルは再び立ち去っていった。
しかし、その15分後、またしてもアヒルがやって来て言った。
「ブドウはあるかい?」
店員はもの凄い剣幕で、アヒルにまくしたてた。
「だから、無いと言ってるだろう!」
「お前はもう、2度とここに来るな!もし、来やがったら・・・」
「お前の水かきを、釘でこのフロアに打ちつけてやる!」
アヒルは再び、その場から立ち去っていった。
しかし、また15分後、アヒルがやって来て言った。
「釘はあるかい?」
「スーパーには、そんなもの無え!」
怒り心頭の様子の店員に、アヒルはしれっとした顔で言った。
「オーケー、んじゃ、ブドウはあるかい?」




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