Nicotto Town


ラッキーブルーベアーの休憩室


どこまでホントなの猛暑でバカ売れ相次ぐ品薄


最近テレビで騒がれている「ガリガリくん」の品薄騒動。
12日の日刊ゲンダイにこの件についての記事が載っていた。
掲載されていた記事の内容は下記のような内容だった。

「猛暑で売れすぎ 販売休止」「涼求め 品薄続々」……そんな報道が、熱を帯びている。アイスキャンディーやノンアルコールビール、冷却グッズなどが、予想外の暑さで注文殺到。
生産が追いつかないメーカーの慌てぶりを連日のように伝えている。


 猛暑が景気の底上げにつながれば万々歳だが、実情はチト違う。
冷静に見ると、「猛暑でバカ売れ」だけが品薄の理由とは言い切れないのだ。


 看板商品のアイスキャンディー「ガリガリ君」の品薄状況をHPで陳謝した赤城乳業。
7月のガリガリ君の売り上げは、前年同月比4割増で、下旬から品薄に。
今年稼働した新工場を24時間フル回転させ、1日130万本のハイペースで増産しているが、今も注文に追いつかない状況だ。


 ガリガリ君は年間2億4500万本の出荷を誇る“国民食”だ。
このクソ暑さで、いつも以上にカブリつきたい気持ちは分かるが、それでも売り上げは独り勝ちではない。

井村屋製菓の「あずきバー」もシリーズ年間2億2500万本を売り上げるが、品薄とは聞かない。
他のメーカーのヒット商品も同様だ。


「品薄の原因は売れているだけでなく、生産能力の差もあります。
赤城乳業は埼玉県深谷市に本社を置く地方メーカー。
売り上げ規模は年250億円と、業界トップのロッテアイスの4割程度です。
新工場を稼働させても、大手との生産能力の差は歴然です」(業界関係者)


 メディアが品薄をあおれば余計に食べたくなるのが消費者心理。
生産に追われる赤城乳業は「これ以上、品薄に触れられても……」(営業統括部)と、「品薄」を強調する過熱報道に困惑顔だ。


 サントリーのノンアルコールビール「オールフリー」も販売開始1週間で出荷ストップ。
こちらも猛暑で注文が殺到したというが、生産工場は1カ所のみ。
注文数も40万ケース(1ケースは大瓶20本)と、ノンアルコールや第3のビールを含む「新ジャンル」の先月の出荷量の2.7%に過ぎない。


「『売れすぎ』といえば聞こえはいいですが、実態は生産計画のミス。
9月上旬に増産態勢を整え、出荷を再開するそうですが、盛夏を逃せば大きな機会損失となる。
今頃、担当者は頭を抱えているのではないか」(流通関係者)


 冷却グッズなど他の品薄商品も似たり寄ったり。
多くが生産能力不足と計画ミスが原因だ。
無責任な扇動報道には慣れっことはいえ、猛暑で頭を冷やすべきは、メディアの方である。




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