世界遺産に小笠原と岩手県平泉が認定決定!
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- 2011/06/26 16:13:19
先週末から小笠原と岩手県平泉の世界遺産認定について話題となっていましたが、小笠原決定に続いて平泉も決定しました。
平泉については世界遺産認定が悲願であり、東日本大震災で被害を受けたことにより観光客の減少を取り戻すためにも世界遺産認定は悲願となっていました。
岩手県では、この世界遺産決定が被災からの復興の足がかりとなると思われています。
小笠原諸島は本州から南に1000km地点にあり、大小180もの島々からなるマグマが生んだ進化の森といわれています。
小笠原諸島ではマリンスポーツが世界的にも有名ですが、実は世界遺産に登録された理由は“海”ではなく“陸”の魅力もあるのですが、“様々な固有の動植物”や“島ごとに異なる生態系”などは、“一度も大陸と繋がったことの無い「海洋島」らしい自然を保っているまさに南の楽園、貴重な存在の島ともいわれている。
岩手県平泉では平和への祈りの黄金郷といわれ、12世紀を中心とするおよそ100年前に奥州に君臨した藤原氏3代にわたる拠点であり「みちのくの首都」といわれてきました。
初代清衡は中尊寺金色堂を建立し、2代基衡は毛越寺庭園の造園、3代秀衡は無量光院の建立と仏のいる「浄土」をこの世に表現しようとしました。
平泉建立のために要した藤原氏の財力源泉はみちのくの金であり、そして平泉の繁栄の底には清衡の深い悲しみから生まれた「祈り」があるといわれています。
世界遺産の根源は、1959年にエジプトで農業用水などの確保のためアスワン・ハイ・ダムの建設が決定したのですが、それによって周囲にあるヌビア遺跡が水没してしまう恐れが懸念されていたために、ユネスコは救済のための寄付活動を世界へ向けて発信し、工事費や保存方法に関するアイディアを募集した結果、多くの国から寄付金が集まり大規模な移築工事が実現することができヌビア遺跡内のアブシンベル宮殿は守られたのです。
このように保存や保護を必要としている場所は全世界に存在しているのですが、それら全ての国において資金や人材が十分な国が少ないために、『過去から引き継がれてきた地球や人類の歴史を世界中で協力し、未来へ繋げていこう』という考えの下で「世界遺産条約」が締結され、2010年現在この条約に賛同する国は187カ国となったのです。
日本の世界遺産加盟は1992年に125番目の加盟国となりました。
「世界遺産条約」は正式名「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」となっおり、その中で遺産は以下の通りに分類されています。
文化遺産…顕著な普遍的価値を有する記念物や建造物群、遺
跡、文化的景観等として、万里の長城、オリンピ
アの古代遺跡、京都など
自然遺産…顕著な普遍的価値を有する地形や地質や生態系、
景観として、絶滅の恐れのある動植物の生息・生
息地などを含む地域として、グレートバリアリーフ、マヌー
国立公園、屋久島等
複合遺産…文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えてい
る遺産として、ギョレメ国立公園およびカッパド
キアの岩石遺跡群、マチュピチュなどがありま
す。
私も学生時代に研修旅行で平泉に行きました。
あの荘厳さには圧倒されましたね!
そうですね、これからこの認定を受けた世界遺産を変わることなく、
守って行くことが大切なのですよね!
有名になったあとも同じように存在できるように地元も訪問者も気をつけないといけないですね