中年期に訪れやすい心の危機への対処法
- カテゴリ:美容/健康
- 2017/01/09 14:17:56
中年期に訪れやすい心の危機への対処法
( All About 2016/12/15 )
人の心理社会的発達は著名な発達心理学者であった米国人のエリク・エリクソンによれば、ライフサイクルの折々で発達課題を順調にこなしていくことが、きわめて重要とされています。
ここでは、エリクソンが提唱した人の心理社会的発達に関する著名な理論の中から、人はその人生の折々でいかなる発達課題をこなすことになっているのか、また、そこでいったんつまずくと、その後どのような心理的問題が生じやすくいのか、そして場合によっては、それが心の病気につながってしまう可能性もあることを詳しく解説いたします。
成人後期における心理社会的発達の意義
今回取り上げる成人後期は、時期的には40歳くらいから60歳過ぎくらいまで。
エリクソンが提唱した人の心理社会的発達における8つの発達段階のうち、第7段階になります。
この時期に対応する2つの心理的側面は「生殖性(generativity)」と、それと対の関係をなす「停滞(stagnation)」となっています。
この時期の発達課題はエリクソンによれば、「生殖性」という用語で表されます。
この語はエリクソンの理論では、それまでの人生でつちかってきた知識や技術を若い世代へ伝えていくことを意味しています。
もしもこの発達課題の達成に何らかの問題があると、心の健康に赤信号がともりやすく、いわゆる中年の危機が訪れ、人生が停滞してしまう可能性もあるのです。
実際に周りを見渡してみても、それまで頑張ってきた仕事の後継者がはっきり決まっている方は、なかなか幸せそうな顔をされているもの。
一方、仕事の跡継ぎが決まっていなかったり、自分の知識や技術を十分に伝えるような部下や子供がいないような場合、何かしらの淋しさを感じてしまうこともあるでしょう。
エリクソンによれば、40歳くらいから60歳過ぎくらいまでの成人後期に心の健康を保つには、もはや自分の仕事の目標を追うだけでは充分でなく、それまでの人生で得た知識や技術を自分の子供たちを含め、若い世代へ伝えていくことも必要になってくるのです。
中年期に気をつけたいうつ病
もしも成人後期の発達課題の達成に困難があれば、心の健康に赤信号がともりやすく、場合によっては心の病気の発症につながる可能性もあります。
なかでもうつ病は中年期に特に注意が必要な心の病気のひとつ。
うつ病の発症率は、中年期では他の年代、特に若年層と比べても高くなっています。
その要因のひとつとして、人生も中年期に入ると、それまでの人生ではなかった様々な問題が顕在化してくることが挙げられるでしょう。
例えば社会的地位の高い人。本来であれば大変素晴らしいことですが、同時に仕事の責任も大きくなり、そのプレッシャーに胃がキリキリ痛むような時もあるでしょう。
また、住宅ローンや子供の教育費など、様々な出費も重なりやすいうえ、何らかの深刻な健康上の問題を初めて自覚するのも、往々にしてこの中年期です。
こうした要因がいくつも重なってしまえば、誰しも程度の差こそあれ気持ちが冴えなくなってしまうでしょう。
ここでもしもうつ病を発症した場合、予後を良好にする最大のポイントはできるだけ早期に精神科(神経科)を受診し、治療を開始すること。
もしも何らかの抑うつ症状を自覚していて日常生活への支障も大きくなっている場合(例えばイライラが強すぎて、仕事が全然手につかないような場合)は、ぜひ精神科受診もご考慮ください。
もしも死にたい気持ちが生じている場合、それは脳内環境がかなり病的になってしまったサインで、精神医学的な緊急事態です。
既にうつ病が重症化している可能性もあるので、大至急の精神科受診が望ましいことは、どうか頭の隅にしっかり置いておいてください。
成人後期を充実させるためのヒント
40歳くらいから60歳過ぎくらいまでが成人後期ですが、この時期が実り深ければ、素晴らしい人生だと言えるでしょう。
そのためには心身の健康が欠かせません。
エリクソンによれば、この時期心の健康を充分保つには、この時期の発達課題をしっかりこなすことが必要。
従って、この時期にこなすべき発達課題があること自体を、ぜひ認識しておいてください。
上記の繰り返しになりますが、エリクソンによれば、人間40歳の坂を越せば、もはや仕事を極めるだけでは幸せになれず、自分の子供たちを含め、若い世代の成長をサポートすることで得られる充実感も心の健康を保つうえで必要になってきます。
また、成人後期に入れば、個人差は大きいものの、肉体はどうしても20代、30代の頃とは違ってきます。
若い頃は徹夜しても平気だった人でも、中年になれば、徐々に無理が利かなくなってきます。
体の生理機能も性ホルモンが徐々に低下し更年期症状が現れやすくなるなど、加齢の影響も現れてきます。
一方で心身にかかるストレスが人生でマックスになるのが、この成人後期。
ストレス対策は若い頃以上にしっかりしていきたいところです。
その際注意していただきたいのは、自分では気持ちが軽くなる、あるいは、すっきりするつもりでも、精神医学的にはNGなストレス解消法もあるということ。
例えば気持ちを軽くする手段としての飲酒やギャンブル、さらには、刺激を求めての不倫なども、度を越してしまうといわゆる依存症になる可能性もあり、自力での回復が大変困難になってしまうリスクもあるのです。
以上、今回はエリクソンが提唱した人の心理社会的発達の理論のなかから、40歳くらいから60歳過ぎくらいまでの成人後期にスポットを当てました。
さて、時勢は将来の見通しがなかなか立ちにくい、実に厳しいものになっております。
皆さま方には今回ご紹介させていただいたことを、どうか心の健康維持に役立てていただければ幸いです。
コメントをありがとうございます。
できるだけ相手が喜ぶような態度はとらない様に心がけています。
私に対して無視やスルーをしている隣の席の女性が業務中にスマホ操作をしているために
先日思い余って注意をしたところ、他の人はそのことを知らないと思うので私の口から説明を
した方が良いと思うので皆さんに説明をして下さいと言われました。
仕事中に携帯操作をしてはいけない事は常識としてわかっている思うのですが、今の若い人は
常識もわからないなんて嘆かわしいことですよね!
これからも自分の仕事をミスすることなく集中して頑張っていきたいと思っています。(^o^)/
おっしゃられた通り、自分の普段の行動を続けていれば
誰の目にも徐々に伝わっていくものだと私も思います<(_ _)>
場を壊していくのを楽しんでいる人って、対象の人間が反応しないと次の人を必ず探して
また同じことを繰り返していきますから、それもいつかはバレますし周りもわかっていきます。
心が未熟で寂しがりの人がする事なのかもしれませんね。
でもそういう事で自分のストレスを軽減するのは卑怯ですよね。
巻き込まれないようにしていくのは、わかっていてもツラいし難しいでしょうけど
自分のために、そして正しい事をわかってもらうために負けずにこれからも頑張って下さいね。
一気には伝わっていかずに時間はかかるだろうと思いますが、しっかりね(^_^)/
私なんて、まだ仕事もしていないのに勝手に怖気づいてしまって見っともなかったです(;´∀`)
ご丁寧にしっかりとコメントして下さって、どうもありがとうございましたヽ(^。^)ノ
新たな始まり、頑張ってきますね。
仕事や職場が新しくなり、環境が変わると人間関係や
新しく覚えなければならない仕事などで気苦労が増えて
大変ですよね!
何を隠そう私も昨年の4月から今の職場で、人間関係で
毎日ストレスを抱えながら毎日仕事をしています。
私の職場には違う派遣会社からきている女性で人間関係を
壊すことを得意としている女性がいるんですよ。
そして、私の所属する部署に入ってきて、私が仕事を教え、
サポートしてきた新人2人に私について嘘の噂を吹き込んで
人間関係を壊されてしまい無視やスルーを毎日される1日を
過ごしています。
朝出勤してから退社するまで1日黙って机に座って、仕事に
従事しているんですよ。
毎日ストレスを抱えながら仕事をしていますが、なるべく嫌がらせに
振り回されえない様に頑張っています。
ミスをしない様に自分の仕事を頑張っていれば必ず良いこともあると
思いながらやっていれば、きっと良いことがあるはずです。
私はそう思いたいのですよね~!(><;)
ストレスは感じていなかった昨年でしたが、
今年から新しく職場がまた変わってしまって、
機械も人間もまた一から覚え直し&作り直しになります。
挨拶さえしてくれない今度の職場には不安がたくさんありますが
単身できた以上は何とかしていかねばなりません(-ω-)/
まだ一度も仕事へ行ってませんが、明日から仕事開始ですので
克服して自分の環境を良いものにしていかねばなりませんね。
何か打ち砕かれたり落ち込んだ時には、またここに来て読みたいと思います。
どうもありがとうございます<(_ _)>