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薬に頼らず食事で病気を予防 No.2


薬に頼らず食事で病気を予防 人気漢方店店主が教える症状別食材と食べ方

悪寒がする時の養生レシピ

 寒気がするタイプの風邪を漢方の世界では“青い風邪”という。

この場合は、体を温めて寒気を解消することが大切。

おすすめ食材は「しょうが」。体を温め、寒さを散らす力がある。

これと、発汗作用がある「ねぎ」を一緒にスープで摂ると、体の芯からしっかり温まる。

<作り方>

 保温性の高い容器に、すりおろしたしょうがとスライスしたねぎ各適量を入れて湯を注ぎ、塩少量で調味する。

ほかにもこんな食材が

■にら

 体を温める作用がある。血行をよくして余分な水分を出す働きも。

■黒糖

 体を温める働きがある。冷え、食欲不振、疲労、下痢にも効果的。

(豆知識)

 風邪の時は入浴を控えるべきだというが、悪寒がする風邪の場合は、お風呂に入って体を温めた方がいい。

15分ほど湯につかり、じんわりと汗をかく程度が◎。

ただし、発熱時はシャワーだけで。

鼻水が出る時の養生レシピ

 透明や白っぽい鼻水は、エネルギー不足が原因。

一方、粘り気がある黄色い鼻水は、体内に余分な熱がある状態なので、熱を冷ます必要がある。

どちらのタイプの鼻水にも効果的なのが、エネルギー不足を解消し体を温める効果がある、「いも類と豆類」だ。

<作り方>

 じゃがいもを皮ごと、やわらかくなるまで蒸す。塩は少量ならかけてOK

ほかにもこんな食材が

■しょうが

 体を温めたり、発汗作用もあるので、透明や白っぽいタイプの鼻水に効果的。

■バナナ

 体内にこもった熱をおさめる効果があるので、粘り気がある黄色いタイプの鼻水に。

(豆知識)

 鼻水とともに、色の薄い白い痰が出る、耳鳴りや多尿がある場合は、加齢に伴うエネルギー不足が原因。

この場合は、黒ごまがおすすめ。

頭痛がする時の養生レシピ

 漢方では、頭痛の原因は2つあると考えられている。

1つは、自然界に吹く風にあたって冷えること。

もう1つはストレスや過労などで胃腸が弱り、体内に老廃物がたまって頭痛が起きるとされる。

この場合、胃腸を丈夫にする作用がある「ブロッコリー」がおすすめ。

ゆでるなどして温めると、血流も改善するのでなおよい。

<作り方>

 ブロッコリーを小房に分け、さっとゆでる。かつおぶしや少量のしょうゆでいただく。

ほかにもこんな食材が

■緑茶

 体内にこもった熱を冷まし、頭をすっきりさせる作用があるので、熱っぽさのある頭痛の時におすすめ。

■ねぎ

 体を温めるので、冷えからくる頭痛の時に。

■きゃべつ

 ブロッコリー同様、胃腸の働きをよくする作用がある。

(豆知識)

 頭痛がする時は、風にあたらないこと。冷えと乾燥を助長する。

自然界の冷たい風はもちろん、エアコンの風にも気をつけよう。

むくみがある時の養生レシピ

 むくみは、体内の水分を調節する機能が低下した状態。余分な水分が体にたまっているので、特に湿度が高い時は、だるさ、めまい、胃腸の不調などの症状が出やすい。

解消するには、利尿作用の高い「あずき」を摂り、体内の余計な水分と老廃物を排出させるとよい。

<作り方>

 あずき50gを軽く水で洗い、鍋に水1Lと一緒に入れて強火にかける。

煮立ったら弱火にして1520分煮る。

1150mlくらいを12回飲むのがおすすめ。

保存は冷蔵庫で2日を目安に。

ほかにもこんな食材が

■とうもろこし

 利尿作用があり、体内の水分代謝をよくする。消化不良や食欲不振の解消も。

■きゅうり

 利尿作用が高く、ほてった体をしずめる効果も。

■とうがん

 利尿作用のほかにも、体の余分な熱を取る働きもある。

(豆知識)

 冷たいものの摂りすぎや水分の摂りすぎは、体内の水分調整機能を低下させる。

体温より冷たいものや水分の摂りすぎは控えよう。

のどが痛む時の養生レシピ

 大根には呼吸器を潤して咳を止める効果があり、はちみつには乾燥を防ぐ働きがある。

この2つの食材を組み合わせると、のどの熱を取り、潤いを与えられる。

マスクや加湿器も併せて活用を。

<作り方>

 大根を一口大に切って容器に入れ、ひたひたに浸るくらいはちみつをかけて23時間おく。

大根から出た水分とはちみつのシロップをスプーンですくって飲んでも効果はある。

ほかにもこんな食材が

■豆腐

 体内にこもった熱を冷まし、体を潤す効果がある。

のどの渇きも解消してくれる。

■れんこん

 呼吸器系の炎症をしずめ、潤いを補って乾燥を改善する。

■白きくらげ

 気管や肺に潤いを与える。胃を保護して、唾液の分泌を促す働きも。

(豆知識)

 のどが痛い時は、汗をかくような行為はNG

 体内をより乾燥させ、炎症を悪化させてしまう。

体を温めようとして、サウナや岩盤浴などには行かないこと。

冷えの養生レシピ

 人間の体は、全身を巡る血液により体温が一定に保たれているため、血流が悪くなったり、血液が足りなくなると体が冷えてしまう。

この場合、血行をよくしたり、血を補う「しょうがと黒糖」を摂るのがおすすめだ。

また、指先など、体の末端が冷える場合は、ストレスが原因のケースが多いので、血やエネルギーを巡らせる作用がある「玉ねぎ」を食べるとよい。

<作り方>

マグカップに水、スライスしたしょうが(チューブタイプのものでもOK)、黒糖各適量を入れ、電子レンジに約1分かける。

ほかにもこんな食材が

■鮭

 胃を温め、血流をよくして冷えを改善する。皮まで食べた方がいい。

■にんにく

 胃を温める作用があるため、胃腸の働きを活性化させる。

■しそ

 胃腸を温める効果が高い。

(豆知識)

 冷え症の人はむやみに水を飲まないこと。

冷えを助長する。のどが渇いた時に飲めば充分。

下痢の時の養生レシピ

 下痢の原因はさまざまあるが、ストレスや過労、不摂生などにより、消化器の機能が弱まり、うまく消化できないというケースが多い。

胃腸の働きを高める食材としては「かぼちゃ」があげられる。

体を温め、疲労回復にも役立つほか、美肌作りや生活習慣病の予防にもなる。

腸内環境を整える発酵食品のみそと一緒に摂れば鬼に金棒だ。

<作り方>

 かぼちゃは一口大にする。

鍋にだし汁とかぼちゃ各適量を入れて火にかけ、かぼちゃがやわらかくなったらみそ適量を溶き入れる。

ほかにもこんな食材が

■じゃがいも

 胃腸の働きを活性化させ、やさしく整える働きがある。

■さつまいも

 胃腸を丈夫にし、腸内の水分代謝を整える効果がある。

■梅干し

 消化促進や整腸作用にすぐれている。胃腸を温める効果も。

(豆知識)

 胃腸によさそうなヨーグルトだが、もともと消化器系が弱く、慢性的に下痢をするタイプには向いていないことが多い。

心あたりのある人は食べるのをやめてみて。

 




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