紅茶の種類 おすすめの飲み方や効能も紹介 ②
- カテゴリ:美容/健康
- 2020/08/10 21:03:27
【紅茶の種類】世界中で愛される秘密とは?おすすめの飲み方や効能も紹介
( recipe AYA 2020/08/09 11:00 )
■紅茶には種類の他に『グレード』がある
紅茶の種類には、その産地やブレンド方法などのほかに、茶葉に「グレード」というものがあります。
このグレードとは、紅茶に使われている茶葉の大きさや形状の違いを示すもので、茶葉の品質のランクを指すものではありません。
このグレードによって、紅茶の味・香りや紅茶の抽出時間が異なります。
紅茶を買うときには、そのグレードにもちょっと意識をむけてみると、より楽しいお茶時間が過ごせるかもしれませんね。
次からは、茶葉が大きい順にグレードをご紹介します。
・OP『オレンジペコー』
柔らかな若葉を用いて作られた紅茶で、茶葉が大きいことが特徴です。
茶葉が広がるまでに時間がかかるため、抽出時間が長くかかります。
名前にオレンジとついていますが、オレンジの風味などはしません。
摘み取ることができる茶葉の量が少ないため、比較的高値で販売されています。
・PEKO『ペコー』
オレンジペコーに比べて、やや硬めの茶葉で作られた紅茶です。
オレンジペコーと比較して、香りがやや薄く、紅茶を抽出したときの色も薄いのが特徴です。
・BOP『ブロークンオレンジペコー』
オレンジペコーの茶葉をカットしたグレードの紅茶。
スリランカで作られるセイロンティーでよく目にするサイズです。
香りやコクなどが抽出されやすいことが特徴です。
・BOPF『ブロークンオレンジペコーファニングス』
ブロークンオレンジペコーをザルでふるいにかけたもので、さらに小さい茶葉の紅茶です。
ブレンドティーや、ティーバッグなどに多く使われています。
水出しでも、紅茶が簡単に抽出されるため、使い勝手も良い茶葉です。
・D『ダスト』
ダストは、最も茶葉が小さく、粉末状に近いグレードの紅茶です。
紅茶が抽出されやすいため、香りを強く楽しむことができます。
ダストという名前がついていることから安価なのかなと思われがちですが、高値で取引されることもあります。
・CTC
CTCは、茶葉のグレード自体を指す言葉ではありません。
紅茶を作るときの製法のひとつであり「CRUSH(つぶす)・TEAR(引き裂く)・CURL(粒状に丸める)」の略語です。
紅茶の大量生産を目的に考案された方法で、ケニア産の紅茶はほぼ100%がこの製法で作られています。
ケニアのみならず、世界の紅茶の生産量の60%がこのCTC製法で作られています。
■人気の紅茶の種類3選
これまでさまざま紅茶の種類をご紹介してきましたが、特に人気の紅茶3種類「ダージリン 」・「アールグレイ」・「アッサム」について、より詳しく解説します。
・ダージリン
まず人気の紅茶ひとつ目は、世界三大紅茶にも数えられるインド産の「ダージリン」です。
ミルクなどは入れず、ストレートで飲むことをおすすめです。
ダージリン は、「紅茶のシャンパン」という異名を持つほどの、上品で繊細なマスカットのような香りと、爽快な渋みが楽しめる個性が強い紅茶です。
実は、このダージリンは、年に3回クオリティーシーズンがあり、それぞれに味や香りにも違いが生じます。
ダージリン・ファーストフラッシュ:3月上旬から4月にかけて摘まれる茶葉のことを指します。
生産量はあまり多くありませんので、希少な茶葉といえます。
抽出される紅茶の色味は、普段見慣れている紅茶と比べると、かなり薄く、初めて飲まれる方は驚かれるかもしれません。
しかし、鼻を通る軽やかな香りを感じることができる、繊細な味で、ファンも多い紅茶です。
ダージリン・セカンドフラッシュ:二番茶のことを指すセカンドフラッシュは、5月初旬〜6月下旬にかけて摘まれます。
ファーストフラッシュに比べて、味・香りは強く、紅茶の色も濃くなります。
ダージリンの中でも、最高級の茶葉は、このセカンドフラッシュから生まれます。
ダージリン・オータムナル:10月から11月にかけて摘まれる茶葉のことを指します。
強い渋みが感じられるため、ミルクを入れて楽しむことをおすすめします。
・アールグレイ
お次は、茶葉に香りをつけたフレーバーティーの中でも特に人気の「アールグレイ」。この紅茶は、イギリスで生まれました。
起源は、中国で生まれた世界初のフレーバーティー「ラプサンスーチョン」という紅茶に魅せられたイギリス人の「グレイ伯爵」が、この味をイギリスで再現しようとしたこと。
「アールグレイ」という名前の理由も、このグレイ伯爵から取られています。
中国の「ラプサンスーチョン」という紅茶には、ライチのような香りがする果実が使われていたのですが、イギリスではこの果実を入手することは困難でした。
そこでその代わりに、ベルガモットの実を使って香りをつけたのが、アールグレイなのです。
ちなみに、アールグレイに使われる茶葉はどの産地の茶葉でも良いとされています。
もちろんストレートで飲むと華やかな香りを楽しめますが、ミルクティーにしても、そして香りが強いためにアイスティーにしても楽しむことができますよ。
・アッサム
3つ目に人気なのは「アッサム」。アッサムの特徴は、濃い紅茶の色とその深いコク。
芳醇で濃厚な香りも特徴で、ミルクティーにぴったりの紅茶なんです。
紅茶といえば真っ先に思い浮かぶイギリスでも人気ですし、インドで毎日のように飲まれるチャイには、ほとんどアッサム紅茶が使われています。
世界で消費される1/4量の紅茶がアッサムなんだそう。
ミルクティー好きな方には、アッサムが最もおすすめです。
■種類いろいろ紅茶の楽しみ方
その他、まだまだ紅茶の楽しみ方はあります。
世界で人気の紅茶の楽しみ方についても、ご紹介します。
・インドの飲み物「チャイ」
紅茶にカルダモン・ブラックペッパーを入れて煮出し、牛乳をたっぷりと入れたインドの日常的な飲み物が「チャイ」です。
このチャイには、インドで作られるアッサムティーが主に使われています。
・ミャンマーの飲み物「ラペイエ」
聴き慣れない「ラペイエ」は、コンデンスミルクの上に、煮出した濃い紅茶を注いで、かき混ぜて飲む、ミャンマーの国民的な紅茶です。
甘い紅茶です。
・ロシア紅茶
ロシアでは、紅茶を飲むときに、ジャムやはちみつと一緒に楽しむという文化があるそう。
このとき、紅茶の中にジャムを入れるということは少ないようで、ジャムを口に含んでから紅茶を飲んで、その組み合わせを口の中で楽しみます。
いろんな種類のジャムが用意されている場合もあり、紅茶の味をアレンジしながら楽しめるんですよ。
また土地柄ロシアの冬の寒さは厳しいため、身体を温めるためにジャムにウォッカを入れるということもあるそうです。