インフルエンザの予防と治療・基礎知識・種類
- カテゴリ:日記
- 2015/10/17 17:45:53
インフルエンザ/インフルエンザ基礎知識・種類(A型・B型)
インフルエンザの予防と治療(2015年~2016年シーズン)
( All About )
インフルエンザの流行は大規模であれ、小規模であれ、残念ながら毎年発生しています。
対策方法としては、予防と診断治療が重要です。
そこで、最近のインフルエンザの予防と治療について説明していきます。
日常生活での予防方法
インフルエンザは風邪と少し異なり、39℃以上の高熱が続き、咳、鼻水、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛、嘔吐、下痢、腹痛が見られる感染症です。
原因はインフルエンザウイルスで、非常に感染力が強いです。
遺伝子の変化が多く、以前の抗体では対応できないため、何度も罹ってしまいます。
インフルエンザウイルスはツバや痰などによって主に人から人に感染するので、感染経路を考えると、身近な対策が可能です。
冬場は乾燥するために、ツバや痰が小さくなりやすく、飛散する距離が長くなり、感染する範囲が広くなります。
規則正しい生活、バランスのよい食事、十分な睡眠で免疫力を高めることは重要でしょう。
さらに、以下の点も意識することが大事です。
・身の回りのものにウイルスが付着している可能性があるので、手洗い、特に食事前の手洗いは大切です。
指と指の間もしっかりと石鹸で15秒かけて手を洗います
・うがいは、粘膜を潤すためと付着したウイルスを減らすことができます
・マスクは、ウイルス用マスクなら、口や鼻からの侵入を防いでくれますし、何より手で口や鼻を触るのを防いでくれます
マスクの正しい使い方、咳に効果のある食材を下記の本で紹介しています。
■清益功浩著「咳事典 咳を科学する」医薬経済社
ワクチンによる予防方法
インフルエンザにはワクチンで予防する方法があり、それには2種類あります。
・日本で現在使用できる不活化ワクチン(承認済み、保険適用内)
・将来的に使用できるかもしれない生ワクチン(未承認、保険適用外)
不活化ワクチンは、子どもでの効果が悪く、皮下注射であること、流行するタイプとワクチンのタイプが異なると、効果が落ちてしまいます。
特に1歳未満でのワクチンの効果は乏しいとされています。
1~2回で効果は約4ヶ月。
ワクチンの効果が出てくるのに、2~4週間です。
毎年の流行時期ですが、インフルエンザAは12月下旬から2月上旬まで、インフルエンザBは2月~3月です。
インフルエンザのB型にはワクチンの効果が悪いために、今年からB型は2種類となり、2種類のインフルエンザA、2種類のインフルエンザBを抑えることになりました。
そのため、今年は価格が上がっています。
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「インフルエンザ予防接種の基礎知識」
生ワクチンは子どもで効果が高く、痛みがありません。
また、流行するタイプとワクチンが異なっていても、効果が落ちにくいです。
多くは1回で効果は約1年。ただし、50歳以上では効果が良くありません。
薬による予防方法
抗インフルエンザ薬による予防方法があります。
抗インフルエンザ薬に対する耐性インフルエンザの発生の懸念や、100%の予防効果ではないことから、主に重症化すると考えられる方に勧められています。
予防投与の対象としては、「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の者」が対象者です。
高齢者(65歳以上)
慢性呼吸器疾患(※リレンザは除く)、慢性心疾患患者
代謝性疾患患者(糖尿病等)
腎機能障害患者
■タミフル
1日1回投与で10日間
■リレンザ
1回2吸入で1日1回で10日間
■ラニナミビル(イナビル)
大人及び10歳以上の小児が対象で、イナビル20mg(1個)を1日1回、2日間吸入投与です。
インフルエンザに対する治療
咳、鼻に対しては、痰を切りやすくする去痰薬、咳を抑える鎮咳薬、鼻水を抑える抗ヒスタミン薬を、発熱や頭痛に対しては、鎮痛・解熱薬を使用します。
基本的な治療は、インフルエンザウイルスを抑える抗インフルエンザ薬が中心になります。
2014年3月にインフルエンザの新薬も発売になりました。
■タミフル(オセルタミビル)
1日2回投与で5日間
カプセルとドライシロップの2種類です。
カプセルは75mgです。
ドライシロップは1kg体重当たり1日4mgです。
カプセルはやや大きめですので、飲みにくい人はドライシロップが良いと思います。
ただ、ドライシロップも後味が苦いので、子どもは嫌がります。
実際、ゼリーに混ぜたり、アイスクリームに混ぜたりして飲んでもらっています。
小さい子どもでは吸入ができないので、5歳未満では最初に使用される薬です。
■リレンザ(ザナミビル)
1回2吸入で1日2回で5日間
吸入する薬で、1日1枚のディスクを使います。
5日間吸入する必要があります。
薬としては、活性型と言って、気道に直接効果を発揮しますので、解熱までに時間が短いです。
■ラピアクタ(ペラミビル)
1回の点滴で1日
点滴する注射薬です。薬が飲めない、吸えない子どもやお年寄りに使用されます。
点滴ですので、痛みがあります。点滴は15分以上かけて1回行います。
■イナビル(ラニナミビル)
10歳未満で1日1回2吸入(20mg)
10歳以上で1日1回4吸入(40mg)
吸入する薬で、1日1回、5日間の効果を発揮します。
活性型の前の段階の薬のため、効果は5日間持続します。
リレンザより解熱までの時間が少しかかります。
この薬は、インフルエンザウイルスが細胞に感染して、細胞外に出る時に必要なノイラミニダーゼという酵素を抑える薬です。
そのため、感染してから初期に効果を発揮します。
できるだけ早期に48時間以内に服用した方がよいとされています。
■アビガン(ファビピラビル)
現在は、成人にしか使用できません。1錠は200mg
1日2回で1日目に1回8錠(1600mg)、2日目から5日目までは1回3錠(600mg)で、5日間内服します。
この薬は、インフルエンザがRNAという物質による遺伝子をもっているため、このRNAを複製するために必要なRNAポリメラーゼという酵素を抑えます。
そのため、インフルエンザに感染してから48時間以降も効果があると言われています。
ただし使用できる条件は、新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症であることや、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分のものに限っています。
動物実験で胎児に奇形をもたらす作用が報告されていますので、妊婦には使用できません。
インフルエンザは規模の差はあれ、毎年流行します。
それに合わせた対策も、毎年必要になるのです。
コメントをありがとうございます。
職場や通勤途中には風邪をひいていそうな方々が
いらっしゃるので、うつされないように気をつけないと
いけないですよね。(^0^)/
コメントをありがとうございます。
職場や通勤途中には風邪をひいていそうな方々が
いらっしゃるので、うつされないように気をつけないと
いけないですよね。(^0^)/
移されないように気を付けたいです。