薬に頼らず食事で病気を予防 No.3
- カテゴリ:美容/健康
- 2019/12/01 21:25:17
薬に頼らず食事で病気を予防 人気漢方店店主が教える症状別食材と食べ方 肩こりは血行不良によって起こるものと漢方では考えられている。 血行不良の原因は、ストレスや眼精疲労、暴飲暴食、冷えなどさまざまだが、いずれにせよ、血流が滞り、体内に老廃物がたまった状態。 特に、油っこいものや味の濃いもの、生もの、体温より冷たい食事は控えた方がいい。 おすすめは「にらのおひたし」。 にらには、血液をサラサラにし、体を温める作用がある。 <作り方> 煮立った湯に、にら適量を入れてさっとゆでる。水気を絞って適当な長さに切り、たっぷりとかつおぶしをかける。 しょうゆをかけると塩分が高くなるので、かつおぶしで、旨みをアップさせていただこう。 ほかにもこんな食材が ■小松菜 血液をサラサラにし、体内の余分な熱をおさめてくれる。 ■玉ねぎ 体を温め、血液をサラサラにして巡りをよくしてくれる。 ■らっきょう 血液をサラサラにする効果がある。1日1~2個を目安に食べよう。 (豆知識) ストレスが多いと、血流が悪くなり、肩こりになりやすい。 解消するには、深呼吸もおすすめだ。 便秘の養生レシピ 漢方でいう便秘は、熱がこもったり、あるいは冷えてエネルギーや血が不足するなどして、胃腸の働きが悪くなって起こる。 「柿」には、体内の余分な熱を取って、潤す働きがあるので、便秘の時におすすめ。 特に温めて食べると効果が上がるので、トースターで皮がパリッとするまで焼いた「焼き柿」にしてみよう。 二日酔いにも効果があるので試してみて。 <作り方> 熟した柿のヘタ部分を横に切る。皮と果肉の間に軽く切り込みを入れて、トースターで約10分焼く。 ほかにもこんな食材が ■きゅうり 体にこもった余分な熱を冷まし、潤いを与える作用がある。 ■にら 腸内の老廃物を排出して胃腸の働きを整え、消化を促進する。 ■しめじ 腸内環境を整えて便通を促す。血を補う作用もある。 (豆知識) 市販の便秘薬には習慣性を持つものもあるので、安易な使用は避けること。 便秘が気になる時はまず、加熱した野菜をたっぷり1週間食べてみよう。 頻尿の養生レシピ 漢方で「腎(じん)」は、生命力の源と考えられており、加齢とともに「腎」の機能が弱まると、尿を止める力も弱くなるとされる。 それが頻尿や尿もれの原因に。 対策としては、「腎」を活性化させる食材を摂ること。 おすすめは「ぎんなん」などの木の実だ。 焼いてもいいし、炊き込みご飯にしてもよい。 とにかく温めていただこう。 <作り方> 「焼きぎんなん」は、殻ごとフライパンで炒る。 「ぎんなんの炊き込みご飯」は、炊飯器で米を炊く時に殻を取った実を入れ、だし汁や酒、塩などで調味して一緒に炊く。 ほかにもこんな食材が ■栗 「腎」の力を活性化させる。老化による筋肉の衰えに◎。 ■くるみ 「腎」のパワーを補う働きがある。喘息や冷えにも有効に働く。 ■くこの実 「腎」の機能を高め、老化を遅らせるなどの働きがある。 (豆知識) 冷え症の人は頻尿になりやすい。普段から体を冷やさないように心がけること。 カイロを腰に貼ったり、足湯もおすすめ。 冷え症に効果のある食材も併せて摂ろう。 教えてくれたのは… ミドリ薬品漢方堂 三代目店主 櫻井大典(だいすけ)さん/国際中医専門員。 漢方関連のツイッターが話題。 主な著書に『体をおいしくととのえる!食べる漢方』(マガジンハウス)など。 イラスト/うえだのぶ ※女性セブン2019年11月28日号
肩こりの養生レシピ