苺と桃と。 ~猫の恩返し?~ ⑦
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/02/24 21:52:26
「サトル、大丈夫ですか?」
長い間、閉じこもっていたトイレから出てくると、モモが今にも
泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「ごめん。何でもないんだ」
本当は変な感じだ。
モモを見ていると、忘れている事を思い出せそうな気がする
けど……。
「サトル?」
「モモ……...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
「サトル、大丈夫ですか?」
長い間、閉じこもっていたトイレから出てくると、モモが今にも
泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「ごめん。何でもないんだ」
本当は変な感じだ。
モモを見ていると、忘れている事を思い出せそうな気がする
けど……。
「サトル?」
「モモ……...
「サトル? どうしました」
「え、あ、いや……どう? 美味しい?」
「はい!」
こんなに喜んでくれるなら明日も……あ!
明日、か。
落ち着かない原因は、やっぱりコレだな。
ベンもロクも僕を心配して、モモに会いたいと言っているんだ。
勿論、モモに聞いたけど駄目...
勉強したい事は、山ほどあります。
でも、時間と体力が持ちません。勉強以外にもしなくてはいけない事もありますし。
今、一番勉強したいのは……物語を書く事、かな?
人の書いた物を読んだり、何でもいいから毎日書くだけでも勉強になるそうですよ。
ロク達と別れた後、僕はふと、洋菓子屋のショーウィン
ドウの前で立ち止まった。
モモは、ベンの申し出を了承するのだろうか?
僕は……はっきり言って、いいと言って欲しくなかった。
理由は分からないけど。
硝子に映った僕は、冴えない顔で僕を見返している。
僕は――男が見ても格好...
「素敵なお部屋ですね」
「適当に座って。今、お茶を入れるから」
「ありがとうございます。あ、ぬるめにお願いします」
女の子を部屋に上げるなんて、幼稚園の時以来だ。
と、すぐに部屋の惨状を思い出す。
片付けの途中だったのだ。
「今日は、その……いつもは、もっと綺麗な...