退魔除霊師~ユメワタリ~ (49)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/04/30 20:24:36
「!!」
オレに差し出された瑞希の手の意味が分からず、オレはその場
で固まった。
無理はしないと言う話から、また違う話題に飛んだのだろうか?
これは……つまり、ハグしてって事か?
ストレート勝負したオレへの返事なのか?!
「ロク、立たせてくれないの?」
「え、ああ、なる...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
「!!」
オレに差し出された瑞希の手の意味が分からず、オレはその場
で固まった。
無理はしないと言う話から、また違う話題に飛んだのだろうか?
これは……つまり、ハグしてって事か?
ストレート勝負したオレへの返事なのか?!
「ロク、立たせてくれないの?」
「え、ああ、なる...
退魔除霊師になるには “妖魔や悪霊が見える” とか、“声が聞こ
える” とか、“触れられる” とか言ったような細かい条件がいくつも
あって、それをクリアする必要あったんだけど……。
幸か不幸か、オレは全ての条件を満たしてしまったらしい。
ん? 來夢はどうなんだ? 瑞希は夢の中で「來夢が退...
來夢が追い討ちをかけるように「何だか、お母さんと悪戯っ子み
たいですねぇ」と笑った。ううぅ、情けなさ二倍増……。
「兎に角、みなさん、無事に戻れてよかっ……ぅきゃぅっ?!」
無理に体を起そうとした來夢が、小さく悲鳴を上げた。そりゃあ、
そうだろう。途中で動かしはしたが、オレ以上に同じ...
世間では、女の子が寝ている横で、ハアハアと息を荒げていたら、
どう思われるか?
うわっ、考えただけでも恐ろしい結果に……。
ここで二人が目を覚ましたら、オレ、かなりヤバイぞ。言い訳に晶
を使えないし。
ひとまず結界の外に出て、深呼吸を繰り返したオレは、そこから
瑞希と來夢を見て、...
「六郎太兄さま?」
心配げな晶の声がする。瑞希の予想通り、まだ起きていたようだ。
「アッ……キー?」
「よかった。お戻りになったのですね。みなさま、ずっと同じ体勢の
まま全く動かないものですから、心配しておりましたわ」
それで、体中が痛いのか。オレは少しずつ体を動かして、...