Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (10)

<遠島 愛美>
 
さっきまで聞こえていたせせらぎも聞こえない。星も見えない。
当たり前だが、こんな時、裸なのは心細さを増長させる。私は、手足をバタつかせるようにして、闇雲に歩いた。混乱して、どこに向かおうとしていたのか、どこに向かってい
るのか、自分でも解らない。「だれかぁ…」弱々し...

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温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (9)

<宇佐 雅宏>
 
槙村を担いで部屋に戻る……のは無理なので、適当に脱衣
所に転がしておいた。浴衣も着せるだけで重労働なので、掛布団のように掛けるだ
けにした。……まあ、その内、目を覚ますだろう。さあ、温泉に入るぞ!遠島の悲鳴騒ぎで、すっかり、...

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温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (8)

<遠島 愛美>
 
「ご免なさい。うるさくして」私は、湯船の段差に腰掛けて半身浴する黒髪の美人に頭を
下げた。「いいのよ。気にしないで」年上なのに、クスクスと笑う仕草が可愛らしい。元はと言えば、私が この人を幽霊と勘違いして、悲鳴を上げ
たのが悪いのだ。宇佐くんにも心配をかけてしまった。&helli...

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温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (7)

<宇佐 雅宏>
 
驚いた。まさか、バスタオルを持って入っていたとは……って
違うだろう、僕!脱衣所まで追い返された僕は、扉に背中をつけて座り込んで
いた。深呼吸して気持ちを静める。これじゃあ、覗き魔だよ。変質者だよ。痴漢野郎(ああ、痴漢
は男の事か。漢と書いてオトコと読...

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温泉研究会 ~鬼頭温泉~ (6)

<槙村 虎太郎>
 
雅宏が溜め息ばかりついている。
俺と目を合わせようともしない。まさか、押し潰した事を怒ってるのか?
心の狭い奴め。「なあ、どうしたんだよ。さっきから」脱衣所に着いても、グズグズしている雅宏に、俺は明るく声を
かけた。
同じ部屋に寝泊りするのだから、気まずいのも困る。「ん~&he...

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