退魔除霊師 ~シニガミノカマ~ (4)
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/03/31 21:24:32
記念すべき本土への第一歩は、六郎太の持つ袋の中でと
言う、何とも締まらない形になりました。私からの報告を楽しみに待っている 島の仲間達には、この
場面は適当に誤魔化す事にしましょう。
はてさて、どんな風に、冒険の始まりとも言える本土上陸の
体裁を整えましょうかね。思案していると、船から降りた六郎太は...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
記念すべき本土への第一歩は、六郎太の持つ袋の中でと
言う、何とも締まらない形になりました。私からの報告を楽しみに待っている 島の仲間達には、この
場面は適当に誤魔化す事にしましょう。
はてさて、どんな風に、冒険の始まりとも言える本土上陸の
体裁を整えましょうかね。思案していると、船から降りた六郎太は...
優しい潮風が、六郎太と私の間を通り過ぎて行きます。
波は穏やかで、ほとんど船の揺れを感じません。「オッケー、お腹 空かない?」『そう言えば、少し』「クッキー、食う?」『クッキー?』「俺の好きなエリカのクッキー、末兄ちゃんのお土産にって
思ったんだけど、急いでたから、オッピに渡し忘れちゃっ
て&h...
「あ、オッケー、出てきちゃダメだよ」魚臭い袋の中から顔を出した私を、同行者が小声で注意し
ました。島から本土へ向かう船の上。
今はどの辺りかと、少し顔を覗かせただけなのに……。が、周りに人の姿を見つけ、私は、素直に 袋の底で小さく丸
まりました。「ちょっと待ってて」足音を...
私の名前は、オケノニミモオ。住み慣れた島を離れ、本土の大きな町へと参りました。
以後、お見知り置きを。え、私の名前が長くて覚えにくい?ああ、それでしたら、どうか“オケ”と お呼び下さい。ハルさんはミィコ、テツさんはノラ、カオリさんはトラチャン。
みなさん、私を好きに呼んでいま...
その頃、私を家に送ってくれた自称・少年探偵団は、事件の
真相を追って、町外れの工事現場に来ていた。なぜか打ち捨てられた そのビルの地下に行方不明になった
人達が、傀儡人形のように座り込んでいた。
声をかけても、誰も反応しない。その内にユキの様子がおかしくなってきた。
他の行方不明者のように空ろになっ...