夢日記ⅩⅧ 『逃避行』(2)
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/06/30 20:35:28
僕達は、何度も車を乗り換えて逃げた。当てのない逃避行だったが、一人ではない事が――彼女の存
在が――唯一の救いだった。身を隠していても、組織は執拗に追って来たので、どこも安住の
地ではない。もともと、かなり広い範囲で日常に浸透している組織だ。
警察も、パン屋の爺さんも、近所の花屋の娘も、信用できない...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
僕達は、何度も車を乗り換えて逃げた。当てのない逃避行だったが、一人ではない事が――彼女の存
在が――唯一の救いだった。身を隠していても、組織は執拗に追って来たので、どこも安住の
地ではない。もともと、かなり広い範囲で日常に浸透している組織だ。
警察も、パン屋の爺さんも、近所の花屋の娘も、信用できない...
こんな夢を見た……。
「へい、動くなよぉ、子猫ちゃん。動けば 可愛いお顔にズドンだ
ぜぇ?」「ここまでだ。もう逃げ場はないぞ。ゲームオーバー、だな」「……ふふっ、どうやら そのようね。二人とは、いいお友達にな
れると思ったのに」...
『君に届け』 / 椎名 軽穂《シイナ カルホ》
本書は、学園&恋愛物の少女漫画です。北幌高校に通う 黒沼 爽子《クロヌマ サワコ》は、イジメられている訳
ではないのですが、見た目の雰囲気で“貞子”と呼ばれていました。一人でいる事が多かった爽子は、クラスメイトの風早《カ...
一番、古い記憶は何だろう?
思い出そうとしても、濃い霧がかかったように、小学校に上がる
以前の記憶は曖昧だ。それでも、強く印象に残っている事が一つ。照りつける日差し。どこまでも続く空に立ち上がる入道雲。急に
振り出した雨。友人と見た蛍の光――。
その日は、朝から騒がしかった。黒ずくめ...
夕食の後片付けを始めようとしていた深柑に、水華が近づいてきました。「深柑、話があるんだけど。内密に」「いいよぉ。お皿、洗いながら話そっか?」「うん」隣の部屋では、燐悟、武瞳、織葡、火和が、課題の情報をまとめています。その声をBGMに、深柑が洗った皿を、水華が乾いた布巾で拭いていきました。深柑は、水華...