Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

猫待月の夜に会いましょう!⑧

会場に、一際、大きな猫が現れました。

体が真っ白で、毛が長いので、実際よりも大きく見える
のかもしれません。

白猫が通る時は、みんな目を伏せて、お辞儀でもする
ようにして、道を開けます。

あの白猫が猫達の長老なのでしょう。

長老猫は、ゆっくりと一番高い所に上がりました。
...

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猫待月の夜に会いましょう!⑦

猫の背を見ながら、細い路地(猫がいう所の“獰猛犬注意
の小道”)を延々と歩いていると、急に開けた場所に出ま
した。

月がここだけ強く照らしています。
光は、青でも黄色でも白でもない不思議な色です。

暑くも寒くもない、居心地のいい空間。
そこにいたのは……やはり、猫達でした。

...

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猫待月の夜に会いましょう!⑥

月明かりが、村全体を照らしています。

青白い月光に包まれた村は、まるで永遠の眠りに
ついているようです。

私は、先を行く猫紳士を見失わないように、必死で
足を動かしていました。

これが夢なのか、現実なのか。
私には分かりません。

夢なら楽しいですが、現実だったら少し怖い...

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猫待月の夜に会いましょう! ⑤

「今度の金曜日、正午までに、島のみなさんを高台
まで連れて行って欲しいのです」

「高台ですか? どうして?」

猫は考えるように目を閉じて、喉を鳴らしました。

ごろごろ、ごろごろ。

心地よい音楽のように気持ちが落ち着いてきます。

「実は……」
猫は身を乗り出して、小...

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猫待月の夜に会いましょう! ④

「そんな事をしたら、バイキンが入りますよ」

親切でいったつもりでしたが、猫は驚いたように目を
パチパチしました。

そして、すぐに笑い出しました。

「いや、これは失礼。この程度のキズはわたし達にとっ
 ては何でもありません。まあ、舐めておけば直ります」

(ああ、猫なら、それ...

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