退魔除霊師~ユメワタリ~ (14)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/03/27 22:39:17
カイちゃんは “はい” か “いいえ” 以外の質問に答える事が出来
ないのだろう。激しい点滅を繰り返した。
「君は自分を殺した相手に復讐したい?」
!! 殺し……た?
瑞希の言葉に、冷水をかけられたみたいに背筋が寒くなった。
見せられていた映像で、理解していたつもりなのに、気持ちが...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
カイちゃんは “はい” か “いいえ” 以外の質問に答える事が出来
ないのだろう。激しい点滅を繰り返した。
「君は自分を殺した相手に復讐したい?」
!! 殺し……た?
瑞希の言葉に、冷水をかけられたみたいに背筋が寒くなった。
見せられていた映像で、理解していたつもりなのに、気持ちが...
四葉 “幸運”。花言葉は “私を守って”。
穴 “思いがけないトラブル、人生における大きな変化”。
何だ、それ?
オレは、重い目蓋を開けた。
暗い。それに寒い。ああ、そうか。これは夢だった。
でも、変だな。夢の中では、もう直ぐ夏休みだって言っていたの
に……すごく寒い...
誰だ?
朝日を浴びて、鏡のようになった商店のガラス戸には見た事の
ない女の子が映っていた。
夏服なのかブレザー姿ではないが、來夢のメモにあった制服を
着ている。
オレの視点は、その子とピッタリ重なっていて、変な感じだ。
ふいに、その子がちょっと驚いたような顔をした。
「何よ、こ...
「瑞希、何か分かったのか?」
「……多分」
苦しそうな表情だった瑞希が、真っ直ぐ前を向いて立ち上がった。
「え? あ、おい、瑞希!」
「ここで待ってて」
オレには何も詳細を言わずに、部屋を出て行ってしまった。
こんな時に何だが、ちょっと螢都の気持ちが分かった気がする。...
「死んで……る?」
「いや、生きてるよ。ちゃんと胸が動いてるだろう? ま、何か憑い
てるみたいだけど」
螢都が気配を探るように目を凝らす。
「あ、本当だ。悪いモノではないけど……」
「いつ、ランクアップするか分からん」
「そうだね。ねえ、どうするの?」
「お守...