苺と桃と。~猫の恩返し?~ (24)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/03/13 22:34:08
「“私の魔法は、もう終わり。全ては、泡沫の夢”」
小さな舞台の上で、トーコが“モモ”の台詞を言う。
孤独な一人芝居。今、舞台の上に相手役はいないのだ。
「“だから、私の事は……”」
「嫌だ、忘れない!」
「!!」
台詞を横取りされたトーコが、僕を見つけて息を飲む。...
藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
「自作小説」には、 私の自作小説が、
「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^
「“私の魔法は、もう終わり。全ては、泡沫の夢”」
小さな舞台の上で、トーコが“モモ”の台詞を言う。
孤独な一人芝居。今、舞台の上に相手役はいないのだ。
「“だから、私の事は……”」
「嫌だ、忘れない!」
「!!」
台詞を横取りされたトーコが、僕を見つけて息を飲む。...
学校絡みで、何かあるかと言われると……ないかも。
その時その時は、確かに楽しかったけど強烈(?)なのはないなぁ~。
普通でしたね。普通……あっ!
部室に閉じ込められた事あるよ!
その日、部活は休み。
部室に友達と忘れ物取りに行ったんだけど、置いてあった漫画をつい...
「イチ、顔色、悪いな。寝てないのか」
「寝たよ、ちょっとだけ」
ベンの運転する車の中があまりにも暖かくて、頭が呆っとしてくる。
乗り物の揺れは、どうしてこんなに眠気を誘うのだろう。
「ごめんな、イチ」
「何が?」
少し場違いなベンの言葉に、僕は反射的に言葉を返す。...
<Side. 桃子>
台本には、概ね、私が行った事が書かれていた。
まず、猫が人間の女の子になって、男の子に家に恩返しに行く。
いつしか、二人の気持ちは通じ合うけど、人間と猫では住む世
界が違うので、苦しむ事になる。
そう、オリジナルはこっち。
私は、この台本を基に“...
<Side. 桃子>
「トーコの事、忘れないから」
私がお別れを言った日、サトくんは、そう言った。
約束の指きりの後に残ったのは、淡い初恋の思い出と、再会
の喜び……のはずだった。
スミレちゃんの提案とは言え、あんな事しなければ良かった。
だって、サトくん...