Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

苺と桃と。~猫の恩返し?~ (24)

「“私の魔法は、もう終わり。全ては、泡沫の夢”」

小さな舞台の上で、トーコが“モモ”の台詞を言う。

孤独な一人芝居。今、舞台の上に相手役はいないのだ。

「“だから、私の事は……”」

「嫌だ、忘れない!」

「!!」

台詞を横取りされたトーコが、僕を見つけて息を飲む。...

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★思い出って言っても……

学校絡みで、何かあるかと言われると……ないかも。

その時その時は、確かに楽しかったけど強烈(?)なのはないなぁ~。

普通でしたね。普通……あっ!

部室に閉じ込められた事あるよ!



その日、部活は休み。

部室に友達と忘れ物取りに行ったんだけど、置いてあった漫画をつい...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ (23)

「イチ、顔色、悪いな。寝てないのか」

「寝たよ、ちょっとだけ」

ベンの運転する車の中があまりにも暖かくて、頭が呆っとしてくる。

乗り物の揺れは、どうしてこんなに眠気を誘うのだろう。

「ごめんな、イチ」

「何が?」

少し場違いなベンの言葉に、僕は反射的に言葉を返す。...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ (22)

<Side. 桃子>

台本には、概ね、私が行った事が書かれていた。

まず、猫が人間の女の子になって、男の子に家に恩返しに行く。

いつしか、二人の気持ちは通じ合うけど、人間と猫では住む世
界が違うので、苦しむ事になる。

そう、オリジナルはこっち。

私は、この台本を基に“...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ (21)

<Side. 桃子>

「トーコの事、忘れないから」

私がお別れを言った日、サトくんは、そう言った。

約束の指きりの後に残ったのは、淡い初恋の思い出と、再会
の喜び……のはずだった。




スミレちゃんの提案とは言え、あんな事しなければ良かった。

だって、サトくん...

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