Nicotto Town


藍姫の本棚♪


藍姫は、しがない駄文書きです (゚▽^*)-☆
この本棚には……
 「自作小説」には、 私の自作小説が、
 「詩/小説」「マンガ」には、オススメ本が収納されています♪
※題名に★は イベントブログ、<B>は ブログネタです^^

苺と桃と。~猫の恩返し?~ ⑯

「明日……ですね」

モモも独り言のように呟く。

「 「あの……!」 」

僕達は、呼吸も台詞もぴったり一緒に、声を上げていた。

二人の間にジワジワと広がる暖かい空気に、僕は勇気付け
られた。

「明日、もう少し早く来られるかな」

モモが、頭のお団子に触れる。

...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ ⑮

「い、行くって、どこに?」

「夕食のお買い物です。急いで来たから何も用意してなくて」

「じゃあ、今日は外に食べに行こう」

ちょっとの間、モモが考え込んだので、僕は畳み掛けた。

「昨日は酔っ払いの世話で大変だったし、たまには人の作っ
 た物もいいもんだよ。ね?」

本当は...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ ⑭

「私も帰りました。トモが心配するといけないので」

「あ、そうか。そう、だよね」

ガッカリしたような、ホッとしたような。

「オネエサマが“このままでいいわよぉ。片付けくらい自分で
 させなさぁ~い” と、おっしゃったので、部屋が散らかった
 まま帰ってしまったのですが、やはり気に...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ ⑬

「不思議な事なんてないんだよ、いっちゃん」

ロクはそこで、はぁ~と白い息を吐き出して一呼吸おいた。

軽く身震いした友人は、ズボンのポケットに手を入れて、未来
の世界の不思議道具風に「ロォリポォップゥ~!」と、チュッパ
チャップスを取り出してみせた。

「おい、それは……」

...

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苺と桃と。~猫の恩返し?~ ⑫

「嘘、本当に飛んじゃった」

姉ちゃんが放心したように呟く。

と、途端に僕の体の呪縛が解けた。

祈るような気持ちで、手すりから身を乗り出して下を覗く。

モモが得意げにこちらを見上げていた。

遅れて部屋から出てきた姉ちゃん達を押し退けるように、僕は
階段を下りて、モモに駆...

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